■神社だって展示中



フランス製のアエロスパシアル(Aerospatiale) SA330 ピューマ。
ヨーロッパを中心にそれなりの数が売れた機体だそうですが、
日本で運用されるヘリコプターは、ヨーロッパ製のもの、意外に多いですね。

東京消防庁が1970年から89年まで使っていた機体だとか。



そのコクピットが見れました。
ついでに視界はいいですが、高所恐怖症の人にはむしろキツイかも。



こっちはアメリカ製、シコルスキーのS-62A。

日本では三菱重工で20機前後がノックダウン生産されたりして、
結構見かけた着水可能なヘリコプターなんですが、
全生産数は160機前後(三菱重工分含む)だけで、
日本の自衛隊&海上保安庁とアメリカの沿岸警備隊以外では
使用例はあまりなく、意外に珍しい機体だったりします。

これは1970年から1988年まで海上保安庁で使われていた機体。
ちなみに解説板では三菱で製造された機体、と書かれてましたが、
それならJ型のはずですが、型番はA型となってました。
どっちが正しいのかは、わかりません(笑)。

まあどっちでもいいや、とも思うんですが、どうもこの博物館の
解説は油断がならんのが多いです。



その後ろには航空神社の展示が。

一通り調べてみたのですが、この神社の飛行記録はないようですので、
恐らく試験的に地上に置かれたまま終戦を迎えたとか、そんな事情があったんじゃないでしょうか。



さて、こここの展示の最大の売りがこれ。
イギリスのアブロ 748…じゃなくて、とりあえず日本製のYS11。

イギリス人が、この機体についてコメントしてるのは見たことないんですが、
実機を見たアブロ社の連中は怒ったと思いますよ、これ…。

で、これは試作機1号機で、さまざまなテストに使われた機体です。
1982年までは現役で飛んでたそうな。

念のため確認してみたのですが、この機体、
YSという名前ながらヤクルトスワローズのファン以外でも
普通に乗れたそうで、だとするとYSってのはヤンキースタジアムの略かしらむ。

ちなみに、1962年製造時の価格は5億7600万円だそうな。
安いのか高いのか、見当のつかない金額です(笑)。


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