■意外にいろんな機体があるわけで



300円プロペラぶるるんマシン、最後はセスナ 172スカイホーク。
日本じゃ小型機の代名詞となってるセスナ、
その中でも特に売れたのがこのスカイホークでしょう。
それこそ、世界中で見かける機体です。
確か2011年現在も生産継続中のはず。

この展時機は、1981年から2007年まで、26年間現役だったそうな。



こちらはセスナと並ぶ小型機メーカー、ビーチクラフト(.BEECHCRAFT)社のターボ バロン。
その名の通り、ターボチャージャー搭載機。
正式な名称はバロン56TCらしいんですが、まあ、どうでもいいか(笑)。
ちなみに、ここの解説板では、会社名はビーチと短縮されてます。

ついでに、この手の水平対向型エンジンのナセルは
上面部分に曲線を持たせてあるものが多く、
どうもなんらかの形で揚力を稼ぐつもりだったようにも見えますが、
実際、どういった効果があったのかはよくわかず。
プロペラのすぐ後ろですから、気流の流れも複雑でしょうし。

展示機は毎日新聞の使用機体だそうで、1969年から1990年まで現役だったとか。
この手の飛行機って意外に長期間使えるようです。



これもビーチクラフト社の 33型ボナンザ。

もともとはV字型尾翼だったボナンザシリーズに
普通の十文字型尾翼を取り付けたのがこの33シリーズ。
とりあえず、ビーチクラフト社の屋台骨ともいえるのが、このボナンザシリーズで、
これも世界中で見かける機体ではあります。

ちなみに、同じベストセラーのセスナ172シリーズが
天井に主翼がついてる高翼なのに対して、
こちらは機体の下に主翼が付くタイプ。
なので、私などは、小型機で上に主翼が付いてたらセスナ、
下についてたらビーチクラフト、とかなり適当な判別をやってます(笑)。
が、これでも6割以上は当たりますよ。
ただし高翼はほとんどセスナですが、
低翼にはスバルとかパイパーもあって正答率は落ちますので、注意。

これは宮崎県にある航空大学が使用してた機体で、
これまた1968年から93年までと長期間に渡って使われていたもの。
で、この機体にも価格表示があり、1968年で1400万円したそうな。
当時なら、一戸建ての家が東京で買えた値段じゃないでしょうか。



リア ジェット(Lear Jet)社の25B。
このリアジェット社、長年、後ろにエンジン積んでる機体を造ってるから、
Rear Jet社なんだろう、と思ってたんですが、ここで初めて綴りが違うことに気が付く(笑)。
シェークスピアのリア王のリア、ですから、人名ですね、これ。

スイスで設立された会社なんですが、社長のリアさんはアメリカ人で、
当時、スイスが国産戦闘機として開発していたFFA-P16の主翼と足回りを流用する事で、
その設計、開発費を抑える事に成功、1964年に最初のビジネスジェット機、
23型が販売開始と成りました。
そこから、24型を経て、さらに進化したのがこの25型だそうな。

ちなみに、スイスの国産ジェット戦闘機計画は最終的に事故によって破棄され、
スイスはホーカー ハンターの輸入国の一つとなります。

1975年から2008年まで運用されていたそうですが、経歴は不明。
とりあえずWATERSOFT INC というアメリカの会社が所有していたもので、
展示のため、最後に成田まで自力で飛んできたのだとか。
で、これは成田空港の関連会社が創立20周年を記念して購入、寄贈したものだそうな。



その片隅に、転がっていた残骸。
元展示機が傷んでしまったのか、これからレストアするものなのか…。

例の“私の見分け方”によれば(笑)、セスナの機体のようですが、
もちろん、詳細は全くわかりません…


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