■作戦二日目



香港侵入作戦二日目。
新しい朝は快晴でした。

昨日がパッとしない天気だったし、そもそも香港、今は雨季だし、
ってな事で天気はあまり期待してなかったんですが、意外や意外、
最終日になるまで、ずっと晴天に恵まれる事に。
旅行に関しては、自分でもちょっと感心するくらい晴れ男ですね、私。

写真はホテルの前の通りにて。
香港、普通のビルも良く見れば詰め込めるだけ詰め込むべく、ムチャな形状してます。

さらについでに、この道の名は、なんとビックリのウォータールー ストリート。
すなわちWaterlooであり、ヨーロッパ本土の読みだと、ワーテルロー。
あの、ナポレオンがケチョンケチョンのシオシオのパーにされたワーテルローですね。

ロンドンで、ナポレオンに勝ったのを今更ながら記念しまくるという
不思議なブームがあったのが、ワーテルローの戦いから30周年だった、1845年あたり。
この時、トラファルガー広場や、ロンドン塔の中の宝石のお城こと
ウォータールーブロックが造られています。
カオルーン半島の割譲は1860年ですから、それより15年以上遅れての命名で、
まだそんな事やってたのか、という感じではあります。
基本的に粘着質だよなあ、あの連中は。

どんどん脱線すると(笑)、アメリカ人のあの陽気さ、というか底抜けぶりは、
あれ、イギリスじゃなくて、アイルランド気質を
受け継いだものだと思うんですが、さて、どうでしょう?。



で、ふと見ればそこに吉野家。
フフフ…ホントはね、朝食は久しぶりにお粥の屋台とかで…と思ってたんだけど、
21世紀の香港は、いくら探しても、そんなものありゃしねえ。

しかも、昨日から、ほぼまともな食事してません。
…この状況で、香港で吉野家、という安易な選択にとびついた私を誰が責められましょうか。
ついでながら、手前の壁にある特盛牛飯、激多牛肉、
というキャッチコピーの看板の上に、日本語文化館、
という日の丸を半分にちょん切ったデザインの看板があるの、わかるでしょうか。
これ、日本語専門学校です。狙って出店したんでしょうか、この店…。

ついでながら、激って字をこんな風に使うのは、日本語からの影響じゃないかなあ、これ。



店内と、その本日の朝食。
あ、これ、アメリカ式の吉野家だ。

いわゆるマクドナルド方式で、カウンターで注文、トレーに乗った状態で牛丼を渡されるので、
それを持って、好きな席で食事。
よって、日本の吉野家より、基本的に店舗は大型です。

でもって、このシステムだけでなく、メニューもアメリカ式で(笑)、
セットについてるのは、基本的にはソフトドリンク、コーラなどだったりします。
味噌汁は、数あるドリンク類の一つにすぎないのです。
マジですか、という感じですが、手前に写ってるメニューに現物が出ております。

すなわち、コーラと味噌汁、どちらにしますか?という世界。
すげえ、と思ってしまいますが、アメリカの吉野家がまさにそれでしたから、
海外で展開されてる吉野屋ってみんなこうなのか?

ちなみに、これで28香港ドル(約310円)、まあ、日本と大差ないのですが、
香港の朝食としては、中の中、平均かそのちょっと上、って感じでしょうか。



さて、今日は地下鉄で移動開始となります。

まずはホテルから徒歩1分の油麻地(ヤマティ)駅へ。
本日は、マカオ遠征を予定してるので、この電車で半島の先端、
例のチムシャツイに出て、その西にあるフェリーターミナルに向かう必要があります。



が、結局、海峡をトンネルで越えて、
終点である香港島の中環(セントラル)まで、行ってしまいました。
理由は簡単。

せっかくのいい天気なんだから、意味もなくスターフェリーに乗りたいから(笑)。
こっちから、半島側に戻る形にすれば、往復はしなくて済むし。

終点なので、当然、皆さん降ります。
こうして見ると、香港の地下鉄の車両、ちょっと狭いか。
あ、というか、これ、ロンドンと同じタイプかも。

いずれにせよ、金蔵の硬いシート、ほとんど広告の無い殺風景な車内、
などなど、日本の都市部の電車になれた目で見ると、結構違和感が。


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