■オクトパスの足は8



でもって、入管と税関を突破。
ここら辺は相変わらず速い。
ただし、中国の入国検査官はなぜか女性の方が時間がかかるので、
(理由は不明だが90%以上の確率でそうなる)
男性の係官のトコに並んだのだが、私が並んだ途端、係官が女性に交代(涙)。
他の列の連中が、どんどん消えてゆく中、ドンケツで通過しました…。

で、入国ゲートを出たら、目の前にあるドーナツ型のデスク、列車車票、チケット売り場へ。
空港からは市内へ直通特急列車が出ており、30分前後の所要時間で、100香港ドル。
(今回の旅行時の香港ドルは約11円=1香港ドル)
1100円だから、まあ空港直通列車としては普通な値段ですが、
実はこれ、つまらない。ほとんど景色が見えない上、市街地を避けて走るので、
乗ってて楽しいもんじゃないです。
なので、今回は33香港ドルと運賃1/3ながら、眺めはいいらしいバスで行くことに。
ただし、時間は倍以上の60分前後を見る必要があります。

が、空港のバスは、乗る時に運賃を払うので、切符は不要。
では、なぜ、私がこのカウンターに向かったか、というと…



これを買うためでした。

八通達、通称オクトパスカード。買うときはオクトパスカード プリーズで通じます。
最近は日本の鉄道、バスでもそれなりに普及してきた、あらかじめカードに入金しておくと、
さまざまな乗り物の運賃などをそこから支払えるICカード(非接触と言うけど、タッチ式だろう…)。
私の知る限り、世界で始めてこれを本格導入したのが、ここ香港で、
前回の旅行時、1998年の前年、1997年に導入を開始してます。
確認はしてませんが、おそらくこれもソニーのフェリカでしょう。

が、前回はまだまだ普及しておらず、使えるのは地下鉄と一部のバスくらい、
という状況で、正直、興味がありませんでした。
が、今回は香港中の乗り物ほぼ全て(タクシーまでも。例外は観光用ケーブルカーくらい)、
これで乗れてしまう、というのだからたまりません。ムフー!

香港の交通機関は、自販機で切符が買える地下鉄を除くと、ほぼお釣りがでません。
(今回、スターフェリーも自販機に切り替わっていたので、これもお釣りが出る)
このため、小銭を常にキープしておく必要があり、乗り物天国香港のマイナス面の一つでした。

が、今後はこれで乗り物乗り放題。小銭が無くて乗り物にのれない、と言う悲劇はなくなります。

日本では、この手のカード、私は死んでも買いませんが、
(種類が多すぎるのと、商売として汚すぎるから。詳しく書くとエライ事になるので、またいつか)
香港の場合、コレだけで全てOKですから、買って損はありません。
お値段は150香港ドル(1650円)。50ドルはカードの保証金で、帰国時に駅にある受付で
カードを返却すれば返してくれます。
残りの100ドルが最初にこのカードに入ってる金額となります。
香港市内の交通機関は、異常なまでに安いので、相当な使いでがあるはず。




で、私のように、そもそも空港までの往復で66香港ドル(33×2)使っちゃう、
という人は100ドルでは心もとないですから、地下鉄の駅や空港にある
この増値機でお金をさらに突っ込みます。

日本のカードだと、入金はチャージとか呼ばれ、お金入れたら感電するちゃうやろな、
というヘンな英語になってますが、こちらでは普通にAdd value、増値、といいます。
ただし、使えるのは100香港ドル札と、50香港ドル札のみ。
クレジットカードもつかえません。
まあ、日本から行く場合、両替にしろ、クレジットカードの引き出しにしろ、
100ドル札は必ず入ってきますから、問題ないでしょう。

今回は、これで買い物やらイベント入場料やらまで払いまくってしまったので、
最終的には+200香港ドル、増値しています。

ついでに、この機械を見て気づいた人もいるでしょうが、
香港では漢字は中国式略字ではなく、日本で使ってるのに近い、
旧字が使われてる事が多いです。



さて、ではバス乗り場を探そう。
下の時計でわかるように、現在14時12分。
1時間かけて香港中心部に行けば、チェックインにはちょうどいいだろう。

案内板を見ると、バス乗り場、というのはないものの、中央上段にTo Cityとあって、
2階建てバスのアイコンまでついてるから、まああっちなのだろうな、と行ってみる。



…正解。ターミナルから出てすぐにありました。
が、よく見ると、スゴイ数のバスが。あれ、どれに乗ればいいのかしらむ。


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