■最後の方の展示は結構ごちゃ混ぜだった

あああああ、あの!ドイツの脅威のジェット戦闘機!Me-262A様ではありませんか!
…が、この機体も終戦時にもの珍しさから連合国が争って持ち帰り、
しかも結構大事にされてたので(笑)、意外にどこにでもある機体なのでした(涙)。
実機解説は以前書いたこちらとか、ついでにこれとかを読んでくださいませ。
で、この展示機、微妙にライトの位置がずれてまして、
今回の中ではA-36、P-61と並んで、最も撮影が難しかった機体でした。
あと、この博物館の展示機は、それぞれ大戦中に実在した機体のマーキングなどを
キチンと再現してるものが多いんですが、
この機体に関しては完全に適当(笑)。
「工場から出てきた状態です」というあまり見たことのない説明が付いてます…。
みんな飽きてるのか?

そのMe-262やAr234に搭載されていた、
「世界中の博物館でカットモデルにされてるジェットエンジン(涙)」ことユモ004。
これ、なんでなのかなあ…。
私が確認しただけで、ここ、スミソニアンのウドバー・ハジー、ロンドンのRAF博物館、
他所のサイトさんで見た写真ではフランスのル・ブルージェ航空博物館と、
まさに世界中で輪切りにされまくり。
うーん、未だ人類科学で解明されていない
「オレを輪切りにするがいい独電波」
とかがドイツの秘密技術によって、エンジンから密かに発振されてたりたりするんだろうか…。

「ドイツの無茶苦茶ベスト3」に必ずランクインするといわれるMe163Bコメット。
実機は初めて見た。
ロケット機でして、当時の映像とか見ると我が目を疑うような速度と角度で急上昇して行き、
上空の爆撃機部隊を急襲、戦争末期のドイツ機ではおなじみのMk108 30mm機関砲で
ケチョンケチョンにしちゃうよ!という機体。
が、事実上、機動性はゼロに近く、戦闘機と呼んでいいものかどうか…。
胴体下の車輪は、離陸時には切り離されてしまい、
機体下部中心にくっつけてあるソリで着陸するとか、
上昇する時は、ほぼ無敵に近い高速なんだけど、
すぐに燃料切れとなって、あとはグライダーのごとく滑空するしかなく、
その状態で後ろからタコ殴りにされてる
悲惨な米軍ガンカメラ映像が結構残ってるとか、
まあ、いろいろアレ、な機体です。
が、実はMe-262同様、1941年というまだドイツが追い詰められる前から
開発が始まっていた機体だったりします。
でも最終的に完成したのは279機、記録に残ってる撃墜数は9機に対し、
損失14機と言われ、まあ、なんというか…。
で、この機体は工場に置き去りにされていたのを戦後回収したものらしいんですが、
その手の機体にお約束の「製造してた捕虜とか占領地の労働者による破壊工作」
の痕跡が残っていたとか。
が、実は日本人労働者が作っていたであろう、愛知の晴嵐、
スミソニアンの機体は工場から没収されたものなんですが、
これまたかなりの数の不具合が後のレストア中に発見されてます。
(もっとも自分で飛行して横須賀まで来た、という記録もあるので微妙な面あり)
…なんか終戦間際で、皆やる気が無かっただけ、という気も…。

リパブリック P-47Dサンダーボルト。
先に出てきたギンギラギンにさりげなくない機体もサンダーボルトのDなら、
この渋い塗装で、コクピットが水滴風防でないのもまた、サンダーボルトのDです。
サンダーボルトは非常にサブタイプの難解な機体の一つで、
サブタイプ変更無しで、レザーバック型から水滴風防に切り替えてます。
(サブタイプのさらにサブタイプが変更されてる)
ここら辺は突っ込むと、ほぼ確実に旅行記の範疇を超えるので(涙)、今回は省略。
ちなににレザーバック、というのはP47の背びれ(?)部分は後部視界を確保するため、
非常に鋭く絞りこまれており、これを「カミソリのような背中」、
すなわちレザーバック、と呼んだものです。
NEXT