■アメリカ陸軍航空隊以外のみなさん
で、世界最強の航空博物館として私に有名なこの博物館、
当然、米軍機以外、枢軸国側の機体のコレクションもまたすごいのです。

こちらは飛行機大好き社長でおなじみフィゼラー社のFi156シュトルヒ殿下。
この機体については航空機愛好機関に一通り書いてるので割愛。
が、一つだけ。
シュトルヒ、という愛称はコウノトリを意味するんですが、
これは飛行時に脚がブランと垂れ下がる、その見た目から名づけられました。
が、写真のこの機体、脚、伸びてません(笑)。
なんでだろ。
本来なら主翼下、コクピット横辺りの緩衝部が伸びて、
もっと脚が長くなるはず。
普通にぶら下げたら、勝手に脚、伸びちゃうんで、
これは何らかのストッパーを付けて、わざと止めてます。
伸びっぱなしだと、どこか痛むパーツがあるのかなあ。
いや、でも通常飛行では、ずっとその状態なんだから、
そんなことはないと思うんですが…。うーん…。

イタリアの開放型コクピットのイカス彼ことマッキMC.200サエッタ(Saetta)。
サエッタはイタリア語で稲光、閃光、といった意味だそうな。
この発展型であるMC.202のフォルゴーレ
(Folgore)は稲妻のことなんで、
よほど雷さまが好きなのか、マッキ社。
世界中で2機、こことイタリア本国の航空博物館のみにしかない機体。
これも今回、見たかった飛行機の一つです。
シュナイダー トロフィー最終戦に間に合わず、後にイタリアで単独飛行、
当時の航空機速度記録を打ち立ててしまった水上機MC.72。
その設計者であるマリオ カストルディの手による戦闘機です。
イタリアを代表する主力戦闘機の一つなんですが、
イボ付きカウリング、オープンコクピットという
外見どおりの性能で、さらに加えて全生産数がヨーロッパ戦線における
常識より1桁(!)少ない約1150機、とイタリアでイタタタタタ、という面のある機体。
まあ、この数じゃ、性能云々以前に、戦力になってません。
愛嬌のあるスタイルは好きですけどね。
この機体は1942年ごろ、北アフリカでイギリスに鹵獲され、
例の「戦時国債をアメリカ国民に売りつけてやるでゲス。ゲシシシシ…」という
イギリスのキャンペーンでアメリカに贈られ、各地で展示されていたもの。
ひょっとして、ダックスフォードのMe109Eと一緒にドサまわりをしてたのか?
で、初めて実機を見たんですが、この機体、
エンジンカウルの正面部分が、どうも銅製のパーツで覆われてます。
キンキラキン。
…まさかMC.72でやっていた、機体表面の埋め込みラジエター?
いや、これ空冷機だから、オイルクーラーか?
が、どうも凝ったものではなく、単に銅線を束ねただけのシロモノに見えたので、
熱伝導率がよいパーツを機体正面に持ってきて、
エンジン冷却の効率アップを狙ったのか?
うーん、どなたか真実をご存知の方がいたら、ご連絡ください…。
で、この機体は戦後もアメリカに残り、1989年に個人が購入。
本国マッキのチームによってレストアされたそうなんですが、
どういうわけだか、それをこのアメリカ空軍博物館がゲットしてしまいます。
そこら辺の経緯は一切、説明がなし(笑)。

航空機博物館内に、航空機の敵、対空砲が。
ドイツの88mm高射砲、Flackですね。
これ、ダックスフォードにもあったから、さんざん痛い目にあわされた
連合軍が、アッタマに来てドイツからてんでに持ち帰ったんでしょうか。
そういやあっちも砂漠塗装、固定状態の展示でした。
砲の左側に砲弾が載ってます。

スピットファイアのMk.V(5)C。
アメリカ陸軍が使用しいた機体として星マーク付き。
スピットファイアについてもすでにいろいろ書いたので割愛。
ちょっとわかりにくいですが、これはいわゆるアゴフィルターをつけた
トロピカルタイプで、実際、アメリカがスピットを運用したのは
主に北アフリカだったようです。
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