■これで終わりにするぜ



「フライトジャケット?なんか妙に縮んでるような」
これは宇宙チンパンジーとして
アメリカではちょっと名のしれたハム君のジャケットなのさ。
「宇宙チンパンジー?」
アメリカ初の有人宇宙飛行となるマーキュリー計画では、
なんぼなんでもいきなり人をロケットでぶち上げちゃうのは危険だろな、
と判断して、最初はチンパンジーで実験を行ったんだよ。
1961年1月31日に宇宙に打ち上げられた類人猿、それがハム君なんだ。

ちなみに世界初の有人宇宙飛行はソ連のガガーリンによるものだが、
これは1961年4月12日だった。
なんとハム君の方が3ヶ月早い(笑)。
「そうなの?」
そうなのよ。よって、霊長類の中で、最初に宇宙飛行をしたのは、
人類ではなく、チンパンジーなのよ。
「地球生命体としてではなく?」
生命体としては、ソ連がすでにその数年前から、
バンバン ライカ犬を打ち上げてるんだ。
「ひでえ話だなあ…」
いや、一応生還した犬もいる…という事になっている。
「…事になっている?」
なにせ乗り込むとこを見た人がいないんで、
“この犬が宇宙から生還した犬です”
と宇宙服でも着せられた犬が出てきたら、信じるしかないんだ。
「じゃあ…」
いや、もちろん、ホントに生還してる可能性はあるんだけどね。
ただあの国は、その信用の無さでは、人類史上有数な存在だったからなあ…。
ちなみに、このチンパンジーのハム君は無事に生還、天寿を全うしている。
「それは何よりだ」



「日本機の本だね」
アメリカ空軍博物館売店にて。
一応、正面きって戦った相手だからね。それなりの扱いだ。
ロンドンではゼロ戦すら知ってる人ナッシング、という感じだったから、
同じ連合国でも、アメリカ人はやさいしなあ、と。



「…なにこれ?」
例の懐かし系雑貨店にあったグッズ。
オハイオ州と書いてあるので、州のキャラクターかと思ったんだが、
この皿の上の方についてるのはオハイオ大学のマークっぽい。
どうもオハイオ大学、あるいはそのフットボールチームのキャラクターじゃないかな。
「どっちにしても…」
まあ、ちょっとあれだねえ…



「ヤンキーの集会?」
いや、アメリカでヤンキー言うたらコネチカットの英国移民の事だから。
「…いつの話だよ。せめて北軍兵士にしときな。で、これは?」
いや、理由はさっぱりわからないんだが、
今回の旅行では渡りハーレーの群れをよく見掛けたんだ。
「チームでツーリングしてるってこと?」
テーブルテニス!否、ピンポン!
まず、初日のアメリカ空軍博物館に向かう途中で見かけ、
帰ってきたらホテルの駐車場で見かけ、
翌日もまだ居るんだと思ってたんだが、
帰国後に写真を見たら別の集団だったと気が付いた。
すなわち、わずか3日足らずの現地滞在で、
実に3つのハーレーダビットソンの群れを目撃したんだ。
麻婆豆腐を食べに行った四川の街で
パンダのストリートギャングにホールドアップされるくらいの高確率だよ。
「意味がわかりません。ハーレー人気大爆発ってこと?」
単独で走ってる連中、2〜3台でツルンデ走ってるもの、
あるいはリアル ヘルス エンジェルとかも見て来たが、
ここまで、やたら徒党を組んで走り回ってるのは初めて見たんだ。
オハイオ、日本のバイク乗りが北海道に吸い寄せられるように、
アメリカ中のハーレー乗りをひきつける何かがあるのか?
「さあ、私に聞かれても」

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