■さあ、どんどん行くよ

「学校の教材入れみたいなバッグだね」
これは日本海軍の落下傘入れらしい。
微妙な展示なので、本編で紹介しそこねたもの。
八九式落下傘三型改三、昭和18年12月11日製、
藤倉航空工業製、となっている。
「これってパイロットが座席の下に座布団がわりに敷くんだっけ?」
いや、どうもこれは操縦席の横に置いてたタイプらしいが、正直よく知らない。
「投げやりだな…」
ついでに、その右の照準器のオモチャみたいのは、
99式艦爆から取ってきた“と思われる”ものらしい。
「これまた微妙な展示だねえ…」

「UFO?」
そう、UFO。これ、例の食堂の手前、トイレの前、という微妙な場所の展示。
「どういうこと?」
まあ、1950年代を振り返る場合、無視できない話題だけど、
正面から取り上げるのもなあ、という感じなのかな。
「これ、何が展示してあるの」
UFOに間違われた隕石とか、墜落した気球の残骸とか。
まあ、UFOそのものはアブロ カーで十分でしょ。
「まあ、みんな冷静にね、という展示か」
…と、見せかけて、実は“未だに正体のわからないものもある”
といった、空軍公式施設にしては勇気ある記述が
隅っこの方にこっそりあったりする。
「へー」

「なんだこりゃ」
これも空軍博物館の正式な展示だ。
「なんなの、これ?」
冷戦の間にあった“東ドイツ側から見たベルリンの壁崩壊の瞬間ジオラマ”
「…なんで空軍博物館に?」
よくわからないが、どうもこの壁、ホンモノらしくて、
“せっかくもらったんだし、有効利用しよう”
と気を使った結果がこれらしい。
「気をつかっちゃったんだ…。あの女性のポーズ、微妙だねえ…」
上の男性も喜びを表してるのだと思うが、
どうも立っていたら滑って股間を強打、
あまりの苦痛であのポーズ、と見えなくもない。
「…色んな意味で、イタタタタタタタ…」
ちなみに、下の自動車、トラバントも正式な展示物で、
この右にはスペック表を含めた解説板があったよ。

「これもベルリンの壁?」
だと思うが、解説が見あたらなかった。
元々こういう落書きがあったのか、何かを勘違いして、
前衛芸術家にキャンバスとして提供しちゃったのか…。
これの前にはF-15とかあるんだから、違和感バリバリだよ。
「深いねえ、アメリカ空軍博物館…」
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