■空軍博物館の取りこぼしについて



「あ、ハブのナンバープレート!」
…自分で書いといてなんだが、ここはやはり、
ブラックバードって呼んでやろうぜ、な。
「正直、どっちでもいいです。で、どうしたのこのナンバープレート」
空軍博物館の駐車場で撮影したのだが、
上に書いてあるようにヴァージニア州から来た車。
結構遠いぞ、これ。
「ヴァージニア州ってブラックハブとなんか関係あったっけ?」
混ざってる、混ざってる。
ちょっと写真を縮小してしまったので見えにくいが、その下には
National Air and Space Museum と書いてあるのだよ。
「えーと、それって例のスミソニアンの?ワシントンDCにある?」
ポンピン。
で、さらにその下にはダレス センターとしある。
「なんだそれ?」
これ、ウドバー ハジー センターの事なんだよ。
例の、スミソニアンの豪華すぎる別館だ。
あれ、実は立地的にヴァージニア州になるんだ。
そこにあるダレス空港の横に建ってるのさ。
「結構、地元でも自慢の施設?」
と、言うことなんだろうね。
勝手に名前も「ダレス センター」にしちゃってるし(笑)。
航空博物館としては、ここアメリカ空軍博物館と並ぶ
世界二台巨頭と言っていいしね。
「でもナンバープレートにこんなお遊びオッケーなんだ」
ここら辺は州ごとにルールが異なるので、
正直よくわからないが、ちょっとうらやましい気はした。



「寄せ書きだよね?」
アメリカ陸軍の最初の戦闘機部隊によるものらしい。
で、ここに書かれてる絵を見て、どの部隊にも一人や二人、
絵のうまいヤツがいるもんだなあ、と。
左上の複葉機なんて、かなりの書き込みで、見事なもんだよ。
「左下の変な絵は?」
ちょっと見づらいけど、ドイツ兵を航空部隊と書かれた腕(アームのダジャレ?)が
一発ぶんなぐってる、という非常にストレートな内容のイラストだ。
これも巧いね。



「マネキンの館?」
第二次世界大戦の間における最後の展示がこれ。
当時の各国空軍のユニフォームと、シンボルマークの展示だ。
「右隅の日本は日の丸じゃないの?」
あれ、日本海軍なんだよ。陸軍には航空部隊、無かったことになってる。
ちなみに、この横に坂井三郎さんの写真が貼ってあり、
あのパイロットのマネキンのモデルは坂井さんらしいのだよ。
「あれま!」
ついでに日本とイタリアは国名表記なのに、
ドイツだけは「ドイツ空軍」それもご丁寧にドイツ語表記だ。
「こりゃま!つーか、ロイアル イタリアンって安いレストランみたいだね」
まあね。実際、皆、忘れてるけどイタリアは1946年まで王国だったんだよ。
イタリア空軍は王立空軍(Regia Aeronautica)だったのさ。
だから国旗も王国時代のもの。
後ろに飾ってあるおなじみの3色旗の真中に赤十字が入ってるタイプだ。
「ファシズム国家で王国なの?」
実はそっちが普通なんだよ。ドイツが異常。
日本も事実上そうだし、スペインの戦後、フランコ時代も、
亡命した王家を呼び戻して国家の中枢に置いてたしね。
フランコなんて王族を後継者に指名してるわけだし。



で、こっちは連合軍サイド。
左から強いぞ僕らのアメリカ空軍、弱いけど、助けてやったぜイギリス空軍、
そしてブラジル空軍、と連合軍揃い踏み!
「…ブラジル?」
ブラジルだ。
アマゾン、サンバ、アントニオ猪木でお馴染みの。
「…なぜ?」
さあ。
「…ソ連はどこ?」
影も形もありませんでした。
「…なぜ?」
さあ。
ちなみにカナダとオーストラリアはこの時代まだイギリス領だから
“参戦国”としては扱えない。
「…ひょっとして、何か大人気ない展示?」
多分、ね(笑)。



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