■どうにもシカゴはよくわからない

「…なんだこりゃ」
いや、実は私にもさっぱりで。
「どこの何?」
例のシカゴブルーラインの地上駅の横に見えてたビルの壁。
「なんだと思う?」
ただの前衛芸術のフリをした落書き。
「じゃなかったら?」
…怖いから考えたくない。

「これもシカゴの街中だろ?普通ジャン」
そうかい?この建物の横の階段を見てごらん。
「……アレ?」
2階、3階、4階から出てる各階段が全く相互連絡せず、
1階に直結されてるんだ。4階のなんて、何もそこまで、というルートになっている。
「2階と3階と4階の住人が極めて仲が悪い?」
いや、奥にはちゃんと全階をつなぐ階段があるんだよ。
「あ、ホントだ。なんなんだ、これ」
さっぱりわからん。
ついにで、4階は演劇学校らしいのだが、Theatreと、なぜかイギリス綴りだ。

「変態方面のお知り合い?」
いや、全然知らない人。ちなみにシカゴ産業科学博物館にて。
「何やってる人なの、この人?」
帆船時代、船首に付いていたフィギュアヘッド、船首像さんだよ。
「…そういうのって、大抵、女神とか、人魚とか、女性じゃないの?」
まあね、でも、ほら、世の中には色んな趣味の人がいるからね。
「…色んな趣味…?」
……
……次ぎの話題に行こうか。
「そうしようぜ」

「なんのビル?」
もはや誰も覚えてないと思うが、例のデイトンの早朝散歩で見かけた肉球カンパニー。
さあごらん!あのさん然と輝く肉級のシンボルマークを!
「一枚、電気の切れてる看板があるじゃん」
…テンション低いなあ、ペロ君。
ここは素直に楽しもうぜ。
「で、結局何なの、このビル?」
いや、それがハイウェイの向こう岸だったので未確認。
「…ダメじゃん?」
…ダメですかね?。
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