■やや正気を取り戻しました

ここにもあったファントム。
ちなみにここは、冷戦エリアとは微妙に区別されている湾岸戦争エリアです。
…って、これ垂直尾翼にWWの文字が!
あのワイルドウィーゼルの最終進化型ともいえるF-4Gですよ、これ。
湾岸戦争の時のワイルド ウィーゼルはまだF-4Gだったんだなあ。
対対空ミサイルレーダー(変な日本語だな)システムとしては、最強ともいえる
対レーダー火器管制装置、AN/APR-47を積んでおり、
さらに複座ですから、この機体、恐らく現状のF-16よりその戦闘能力は高いはず。
しかし、この塗装のF-4はカッコイイなあ…。

ある意味、究極の戦闘機マグダネル ダグラス F-15A。
1972年初飛行、1974年に空軍での配備が開始された戦闘機で、
間違いなく第二次世界大戦後、最強の戦闘機でした。
アメリカ空軍の戦闘機として、
初めて機体重量を上回るエンジン推力を持った機体でもあります。
極めて単純に言ってしまえば、揚力の発生しない姿勢、機体を垂直に立てた状態でも
エンジン推力のみで上昇が可能という、ロケットのような機動を手に入れた戦闘機。
あまりに優秀で、その後、20年近くアメリカの戦闘機の発展が止まります。
(金が無かった、というのも大きいでしょうが…)
戦闘機がこの先の世界に行くのは、ステルスというレーダーに引っかからない新技術と、
電子装置とそのソフトウェアの大規模進化が終わった21世紀になってからでした。
初期型のA型なんですが、博物館の説明には他の機体にある
「この博物館のモノになった日」の明記がありません。
…なにかあったら、まだ使う気?

意外なものがありました。
ミコヤン グレビッチ MIG29A。
アメリカのF-15、そしてF-16に対抗すべく設計された新世代機で、
初飛行は1977年。その際、むき出しのまま滑走路横に放り出しといたもんで、
わずか数週間後にはアメリカの偵察衛星に見つかり、早くも「ファルクラム」の
コードネームが付きました(実戦配備の4年前…)。
直訳すると「支点」「力のかかるポイント」といった意味ですが、
相変わらずNATOのネーミングセンスは、よくわからんなあ…。
その開発は、完全に後出しジャンケンだったんですが、
(アメリカ空軍に言わせると、西側の空力デザインをパクッたと)
これ、F-15はともかく、F-16相手にどの程度の実力があるのかしらん。
ソ連以外の国の機体は、運用されて10年程度で次々と退役している、
というヘタレぶりですが…。
実機は、近くでみると驚くほど安っぽいです(笑)。
全体的なラインがアメリカ機に比べてえらくガタついてる、
というか滑らかではなく、しかもどうもあのフタ、
ピッタリと閉まってないよなあ、といった工作精度の低さが、
数メートル以上離れた位置から感じられて、泣けます。
かなり空力的には損してるはずで、
1970年代のレーシングカーを見てるような感じでした。
ちなみにこの展示機は、ソ連の国内版の機体。
Mig-29の輸出版はかなりのスペックダウンを行っており、
それに比べてソ連本国の機体の性能は結構謎…と思ってたら、
米空軍、なんとソ連版のファルクラムを持っていらしたのでした。
どうやって手に入れたんだ…。
そのソ連版の機体の米軍評価は「接近戦に強し」で、
ようするに遠くからミサイルで落としちゃえば、怖くない、
といったところらしいです。

実はこの横に、さあ、比べてご覧、とばかりに
ゼネラル ダイナミクス F-16Aが展示されてました。
はっきりいって、工業製品として見たら、段違いの仕上がりです(笑)。
まあ、Mig-29の場合、この微妙に貧乏臭い塗装で、印象的にも
損してるなあ、という面はありましたが…。
で、このサンダーバーズカラーのF-16、なぜか撮影した写真全滅で、
かろうじてこの写真のみが見せられるレベルなのでした。
トホホホ…。
基本的にF-16はとにかくお安い機体、がコンセプトで、
機体価格も(F-15に比べれば)安価なら、その維持費も安価。
(開発当初はまともなレーダーすら積まず、夜間飛行不可だった…)
しかし、その性能は非常に優れており、コストパフォーマンスで見れば、
おそらく世界最強の機体でしょう。
ちなみにこの機体はホントに空軍の飛行展示チーム、
サンダーバースで使っていた機体。
実はサンダーバーズ、1992年にF-16Aからより高性能なF-16Cに乗り換えてます。
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