■少しずつ、オカシクなって来る



リパブリック XF-91サンダーセプター。
1949年5月に初飛行。
ロケットとターボジェットのハイブリット動力による高速迎撃機として開発され、
一応、アメリカ空軍初の超音速戦闘機だったんですが、
そんなことより、とにかく「ステキ ギミック」満載機として私に知られます(笑)。
ロケットとターボジェット混載というだけで、十分ステキですけどね…。

まず、写真ではわかりにくいんですが逆テーパー主翼(an inverse taper wing )で、
すなわち胴体側より翼端の方が広くなっている形状の主翼。
で、その主翼は可変翼なんですが、この「可変」はF-14などのように、
通常の水平方向に動くのではなく、垂直方向に動き、
機体姿勢を変えずに主翼の迎え角を変えます。
(写真で主翼の付け根、胴体のちょっと光ってる部分が可動範囲)
F-8クルセイダーが後に左右主翼をまとめて持ち上げる、というギミックを積みますが、
それより構造としては凝っています。
さらに主翼についた主脚はタンデム配置で、しかもご覧のような
異常に凝った構造。
ああ、ステキすぎる…。

が、結局、音速は超えたものの、わずか25分しか航続時間がなく、
しかもロケットエンジンや燃料タンクの搭載で、
機内に全く余裕がないので、電子システム等は全く積めませんでした。
はい、もうわかりましたね(笑)。
よって、不採用。Xナンバーの通り、実験機で終わったのでした。

この機体、非常に奥まった位置にあり、どうしても全体像の撮影ができず…。
あ、今気づきましたが、これレドーム付き?
本来はF-84のような鯉口インテイクのはず。
これが最終形態ですか。知らなかった…。



イヤッハー!
ささきさんと私がその前で思わず涙した愉快実験機、それがこの
リパブリックXF-84Hだよ!
ジェット機であるF-84をターボプロップに改造した機体だ!

この機体の最大の注目点は、非公式ニックネームさ!
その名もサンダースクリーチ(Thunderscreech)、雷の金きり声なんだ!
どういう意味か、というと、この機体が地上でエンジンを回すと、
それの発生させる音で、地上整備員が頭痛や吐き気をもよおして、
次々にバッタバッタと倒れてしまったからさ(アメリカ空軍公式発表の実話)!
なんだそりゃ(笑)!
ちなみに、飛んでしまえば大丈夫なの?という点は不明。
上空を横切るだけで、地上の兵員がバッタバッタと倒れたら、
ある意味、すごい兵器ではあると思うんだけどね!

この機体、その名からわかるように、サンダー一家ことF84の一員。
ほんとにF84は異常にバリエーションが多くてわかりにくいなあ…。
P-47もある意味そうですから、リパブリックのお家芸なのか、これ?

この機体、F-84Fからの改造、とされてますが、インテイクが主翼脇に移ってますから、
RF-84Fからの改造か、あるいは、こっちが先で、これを元にRF-84を造ったのか。

ターボプロップ、というのはジェットエンジンなどとほぼ同じ構造のガスタービンエンジンで、
タービンの主軸の先っぽにプロペラをくっつけて、プロペラ駆動にしてしまった機体。
純粋ジェット機よりは遅いけど燃費は良く、レシプロエンジンより速いけど燃費は悪い、
というタイプのエンジン。
その結果、この機体、単発プロペラ機による最高速度記録、時速836km/hを樹立してます。
(後にレーサー機のレアベアに破られる)

ジェットの燃費の悪さにうんざりしてた海軍と空軍が協同開発した機体ですが、
この巨大なプペラ スピナーは意味あるのか。
「胴体にあわせて、そのまま造ってみました」感があふれてるような…。

最終的には、先に書いたような珍現象が発生したり、事故で損傷したりで、
その開発は1955年から56年までの1年程度で中止に。
まあ、ジェットエンジンでも、ターボファンにすれば、まだ燃費はよくなる、
という点に、この頃は既に気が付いていたのかもしれない。
(実際にモノになるのは10年後のF-111から)



民間用組み立て飛行機でおなじみ、ロングEZの機体下部になにかボックスを積んだ機体。
解説を撮影し忘れた上、ホームページ、ガイドブック、共に「無かった事」にされてるので、
詳細不明ながら、くやしいので、写真だけ載せて置きます。



AFTI F-16。
先に紹介したNT-33Aと似たタイプのテスト機で、これは武装システムの試験にも使われたらしい。
自動操縦、レーザー照準、そのほか最新の電子システムの試験用だったとか。

2000年に「完全フライ バイ ワイア(機体横に書いてありますが)」機に改造され、
あらゆる操作は電気信号によってコントロールされ、バックアップすら油圧系統を
使ってない、世界初の機体になったらしい。
うーん、なんか、それって大丈夫なの?という気がしなくもないですが。

で、その改造後、1978年から2001年まで続いた実験機としての役割を終えた、との事。



ボーイング YQM-94A コンパス コープ。
1973年初飛行の無人無線操縦偵察機。
こうして見ると、アメリカ軍、ほんと無人偵察機が好きだなあ…。
高高度、長距離偵察用で、無線操縦用のテレビカメラ付き。
当時の無線操縦機としては珍しく、地上滑走路から自力で離陸、
帰還時も脚をだして自分で着陸することができました。
(D-21もファイアビーも、母機の機上から発射される)
が、結局、ファイアビーのテレダイン-ライアン社の競合機にコンペで破れ、
不採用となったそうな。南無〜。

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