■そしてラストスパートに

まあ、ベトナムといえばこれ。
マグダネルダグラス F-4Cファントム。
もともとは海軍用の機体ですが、その優秀さから空軍も採用に踏み切ります。
C型は最初の空軍用の機体だったはず。
戦後のジェット戦闘機としてはケタ外れの5000機近い生産数を誇り、
4000機前後がアメリカで、残りは西側諸国で使用されました。
ジェット戦闘機としては、Mig-21の1万機以上という、
どこの第二次大戦機ですか、という生産数があるんですが、
それにしても、すごい数字ではありますね。
この機体はロビン・オールズという第二次大戦13機撃墜のエース(!)が
ベトナムで使った機体だそうで、赤い星でわかるように、
ミグ2機の撃墜記録があります。
この人、航空団指令であり、しかも当時44歳。
しかもこれ、一日で記録したものらしい。
(オールズのベトナムにおける最終スコアは4機)
凄い人ですね。
ご覧のように、ミサイルから爆弾、さらには増槽、実は反対側には
電子ポッドまで搭載しており、まさにフルアーマー状態。
機体解説によると1967年ごろの典型的な武装、とされてましたが、
ホントにこんなゴチャゴチャ付けて飛んでたのかなあ…。

で、その横にはB型の機首部分を切断したものが。
これはコクピットに乗り込むことができます。
B形は海軍型なんですが、この塗装は空軍式。
どうもこれ、"Call
to Glory"
というテレビドラマの
コクピットシーン撮影用に造られたものらしい。
テレビドラマで、実機を使いますか…。
自由に乗り込めるので、武装管制官席に座って、
得意気な本ホームページ主催者withハンサムチャーリー。

パイロット席に移動して前を見る。
何の取り得もないことで世界に知られる私ですが、
実は結構、ジェット戦闘機のコクピットには座ったことがあります。
F-86F、F-104J、F-1、そしてこのF-4(翌日、もう一機追加)。
F-4はそれらの中では、一番ゆったりしてましたが、
前方視界の狭さに驚きました。
なんでこんな形状なんでしょ。
防弾か、と思いますが、もう少しやり方はあるような気が。

これもけっこうどこにでもあるアメリカの恥ずかしい失敗こと
ゼネラル ダイナミクス F-111 アードヴァーク。
横に二人並んで乗る、というコクピットは、
ジェット戦闘機では極めて珍しいレイアウトです。
となりにあるコクピット丸ごと脱出システムもおなじみの展示物。
あ、あと世界初の可変翼戦闘機でもありますね。
ちなみに愛称のAARDVARKはツチブタの事でして、戦闘機の名称として、
それはどうなのよ、という気がしないでもなく…。
もっとも、この名はオフィシャルなものではなく、
現場で勝手につけたものらしいです。
元アメリカ陸軍のエリートで、後にフォード社長まで上り詰めた
マクナマラが国防長官に就任し、コスト削減の意味で、
空軍、海軍共用の戦闘機を開発させたら(開発名TF-X)、
いろいろ欲張りすぎて、大失敗となった機体。
結局、海軍は途中でプロジェクトをキャンセルしてしまいます。
陸軍も戦闘機としてはほとんど使わず、
地上攻撃機、ベトナムでは夜間攻撃機として使ったみたいですね。
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