■長良川の船はウボート

意外に大きい。
左端に人が写っているので比べてみてください。
地上(地下だけと)展示ということで、海上より広範囲が見えてるから、
大きめに感じるんでしょうかね。
もっとも、このサイズで大西洋に出て行って何ヶ月も帰ってくるな、
ってんだから、無茶な話ではありますが。
なんでアメリカにUボートが有馬温泉、というと、
このU-505号、アメリカ海軍による珍妙な作戦で鹵獲され、
そのまま持ち帰られたものでなのでした。
以前は屋外展示だったんですが、今では大事に地下奥深くの、
すんげーわかりにくい場所に保管されてるわけです…。
1944年5月大安吉日(未確認)、護衛空母1隻と5隻の駆逐艦からなるアメリカ海軍の
タスクフォース(安い機動部隊だなあ…)が明確に「Uボートをぶん捕ったれ」
という目的を持ってヴァージニア州のノーフォークから出撃します。
6月4日、アフリカ大陸の西で彼らはついにUボートに接触。
これをよってたかって攻撃、強制浮上させ、ドイツ水兵が脱出した後にワッセワッセと
艦内に突入、なんとこれを乗っ取ってしまいます。
幸いドイツ兵が「最後の手段」として開放した自沈用の弁が
早期に発見され、これを閉じることに成功したのがポイントらしいです。
ちなみにこの時の戦闘による、ドイツ側の死者はわずか1名。
(別に負傷者はあり)
アメリカ側は不明ですが、乗っ取った後、
しばらくコントロール不能となったこのU-505は曳航していた
駆逐艦の艦首に突っ込んだりしてますんで、無傷ではないはず。
ちなみにこの捕獲劇は戦中にニュース映画になってたりして、
そちら(どちら?)方面では非常に有名な艦です。
タイプIX
(9)
C型、との事ですが、もちろん、よくわかりません(恥)。
あ、でもIXのC型、ということは日本にプレゼントされた2隻と同系艦だぞ、これ。
が、Uボートなんて技術的にはそれほどたいしたもんじゃないですし、
ましてや1944年5月にもなって何をトチ狂ったんだ、という感じですが、
(しかも、とっ捕まえたのは旧型艦のIX型だったし)
どうも主要なターゲットは艦内にあった暗号装置(エニグマ)と、
それに使われる暗号コードブックだったようです。
実際、この鹵獲後、Uボート部隊の使う暗号の突破率が
かなり上がった、との事ですが、詳しくは調べてないので、ホント?
と聞かれたら、多分ね、と答えさせてください(涙)。
まあ、せっかく分捕ったんだし、ということで船ごと持ち帰ったのかなあ…。
で、ほぼ完全といえる状態で鹵獲されている艦なんですが、
乗っ取った直後に沈み始め、バミューダへと曳航する途中、
再び沈む気配を見せたため、艦内の重量物は全部捨てた、という話もありにけり。
よって、どこまでオリジナルな状態を保っているのかはわかないという面も…。
(その後、ようやくポンプを動かすことに成功、完全浮上する)
内部見学ツアーに参加してないし(涙)、断言はできませんけども。
まあ、外観的にはオリジナル度高いと思われますが…。

見学コースはほぼ甲板の高さのあるバルコニーから、艦底が見えるところまでゆっくりと
下ってゆくスロープとなっており、右舷側がじっくり見れます。
ただし、照明は演出を兼ねてやや暗め。
撮影にはやや厳しい艦橋、否、環境。

ちなみにすぐ横には潜水艦の天敵、機雷とヘッジホック弾が展示中。
ただしこの機雷はフィンが下降方向に垂直な「性格のいい機雷」(笑)。
性格の悪い機雷については昨年の旅行記
参照。

見学コースから下を見ると、スケルトン状態の魚雷が。
昨年、パンパニトで見たのより、大分大きいような。
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