■建築の極北



「えーと、どうなってるんだ、これ?」

右と左と、上部構造に別れてるんだ。
でもって、左右の建物の間は巨大な通路になってる。
大きさからしてたぶん、モビルスーツ用の通路だろうね。

「ああ、なるほど」



「…皮むいてる途中で工事が止まったビル?」

まあ、多分、そんなとこだろう。



「ビルになんかメリ込んでますが…」

これは高級ショッピングゾーン、徐家匯(シージャーフイ)にあったビル。
中は電気屋を中心にしたちょっとしゃれたショッピングモールだ。
詳しくは最終日にレポートするぞ。

「で、あれは何なの?」

ただの飾り(笑)。
鉄骨で組まれた球体にガラスを貼ってあるもので、
中に入っても特に何があるってわけではない。
ただのガランドウになってる。

「つまり?」

まあ、目立ちたかっただけだ(笑)。
あと100年くらい経つと、ここら辺の上海のビル、歴史ある建築として、
21世紀をしのばせる文化財になってるかもしれないなあ。

「そんなに残るかね」

地震のないエリアだし、中国がこんなお金のムダ使いできるの、
あと20年あるかないかだ。結構残ると思うよ。



最後はこれ。

「ビルの上になんか建ってますよ…」

昭和の時代、日本が金持ちになる直前の東京では、
ビルの屋上にプレハブの建物が乗ってたりしたけど、
さすが中国、ビルの上に紫禁城が乗ってます。
スケールが違うね(笑)。

「なんの意味が…って、聞くだけムダか」

だいぶ上海がわかってきたね、ペロ君。
はい、では今回はここまで。
いや、思った以上に面倒な連載になってきてちょっと焦ってます。
まあ、終わりは見えてるのでなんとかなるでしょう、…多分。

BACK