■空母ゴーゴー!

アイランド部、いわゆる艦橋を飛行甲板側から見る。左が艦首。
煙突部の上のアンテナ、女将さんがヤケッパチになってカンザシ刺しまくりました、
みたいな狂気すら感じますね(笑)。
煙突の右下、ガラス張りの温室みたいにみえる部分が、エアボスのいた航空管制室。
この上に甲板用の照明器具も集中しています。

そこから前を見る。
前部エレベータと、その向こうにグラマンS2F-1トラッカーが置いてあるのが見える。

左カタパルトのレール。
すぐ上の、灰色の左右方向につながる帯状の部分は、ジェット機の後方噴射を防ぐための防護壁。
最近の空母では、甲板の一部がジャッキで斜めに持ち上げられるのですが、
エセックス改造空母では、甲板に埋め込まれた板が下からせり上がって来たらしい。
飛行機をガーっと高速で引っ張ってから、ドカンと空中に放り出すのがカタパルト。
まあ、まさにカタパルト、石弓ですな。
このレールの上を牽引器が走って、飛行機を引っ張ります。
前輪を牽引器に固定するのが一般的な運用法。射出時の勢いで、自動的に外れます。
空母の飛行甲板の距離だけでは、飛ぶのに充分な速度を得られ場合に備え、
こんな「強制加速装置」があるわけです。
ただ空母自体が時速60km近くも出せ、
しかもいつでも風上に甲板を向けられるわけですから、
常に離陸にベストな状況を作り出すことは可能です。
なのでカタパルト、プロペラ機時代の正規空母では、
無くてもなんとかなったんですが、
さすがに重くてデカイ、ジェット機時代には必須の設備となりました。
空母にとって速度が重要なのは、艦隊で仲良く行動する、とか
現場に急行するとか、そういった意味もありますが、
なにより速度が出れば出るだけ、飛行機が飛ばしやすいんですね。
とくに200kmも出さずに離陸できた第二次大戦期には、60kmの速度は貴重でした。
米海軍が小型のへっぽこ空母に、むしろ積極的にカタパルトを積んだのは、
速度が遅い上に甲板が短かったから、重い艦爆とかを飛ばせなかったからでしょう。
ちなみにエセックス級は、最終的に全艦で艦首に左右2基のカタパルトを搭載するのですが、
これは多分、ガンダムを射出するためだったと思います。

グラマンS2F-1。
戦後のベストセラー対潜哨戒機ですが、実はよく知らない(笑)。
コンディションは良さげでした。

艦首付近から艦橋方向を。
キャットウォークが甲板をグルリと取り巻いてるのが分かりますね。
このロープを巻いた柵は当然、博物館になった後、造られたものです。
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