■西表以外山猫

ここここ、これは!この機体は!
ノースアメリカン FJ-2
フューリー。
いや、実物は初めて見ました。ちょっと感動。
つーかF-11といい(首だけだが)、ここ、貴重な機体多いぞ。
ちなみにFuryとは、激情、激怒といった意味で、
なんかイギリス機っぽい命名だなあ。

ムスタングの成功と手持ちのF6Fの平凡さを痛感した海軍が、
来るべきジェット機時代に備えて、
ノースアメリカン社に新たな艦上戦闘機の開発を依頼。
このとき開発されたのがFJ-1Furyで、これはロッキードP80(T33)
によく似た、胴体横のエアインテイク、主翼は直線翼、その先には
燃料タンクがついている、というスタイルで、1948年から配備されたものの、
少数の採用にとどまりました。
が、朝鮮戦争時にあらためて海軍がノースアメリカンに
「後退翼のジェット戦闘機を造ってちょー」と依頼、
その結果造られたのが、このFJ-2
フューリーです。
これ、いかにもFJ-1の改良機っぽいネーミングですが、
FJ-2は空軍のF-86セイバーを改造した、全くの別物。
おそらく、議会で予算を確保する際、完全な新型機ではなく、
改良型なんでゲスよ旦那サマ、とやった方が通りやすかったんで、
こんな小細工感あふれるネーミングになったのでしょう。
ただし、搭載機関砲は20mm×4に変更されてます。
基がF86なので、優れた性能を示したものの、朝鮮戦争には間に合わず。
また、機体強度的に空母運用はややしんどく、
メインで運用したのは海兵隊だったようです。
ちなみに戦闘機は、エンジンや武装をアップグレードすると、
通常はF-14AがF-14Bになる、といった感じでサブタイプを変えるんですが、
フューリーは改良が行われるたびに数字そのものが変更され、
FJ-2、FJ-3、FJ-4まで行ったようです。
どうも、最初の予算獲得のためのウソが尾を引いたのではないかなあ、と(笑)。

ハンガーデッキの一番奥にはレストア待ちのドーントレス(多分)とF4Fが。
これまでの展示の中で、私とささきさんが、もっとも興奮したのがこのスクラップのような機体(笑)。
「これ、オリジナルですよ」「けっこうよく残ってますねえ」
などとじっくり見せていただきました。良い子はこんな大人になっちゃダメだぞ(涙)。

手前がドーントレス、奥がF4Fのワイルドキャット。
ただしワイルドキャットはエンジンカウルが後期型の気化器吸入口が消えたものだったので、
例によってジェネラルモータース系で生産されたF2Mかもしれない。
まあ、中身はほとんど同じもんですから、気にしなければ、問題ないんですが。
…気にしなければ。
かなり状態のいい機体ですが、ワイルドキャットのホイールとタイヤは、
どうも後から付けたものっぽい。
主翼、尾翼の羽布貼り部分がキレイにはがれてるのも印象的。
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