■マンガ in USA

次はマンガ。これも大きなウリらしい。
こちらはNewtypeのもの。クランプか誰かのマンガらしいが、すまぬ、よく知らない。
「普通だね」
アメリカ式に台詞は手書き(っぽいフォント)文字になっているぐらいかな、特徴は。
基本的に、まあ、こんなものだろう。
対してオタクUSA。うーん、何度書いても慣れないなあ、この名前(涙)。
これは、ものすごい力技。

「左はこれ、ゴン?」
ゴンだねえ。20年ちかく昔のマンガだと思ったが、
どこから引っぱり出してきたのやら。
「右のは?」
ごめん、わからない。微妙な感じだが、日本のマンガではあると思う。
(「怪物王女」だそうです。情報提供:某氏さん)
「…強引って?普通じゃん」
写真じゃわからないね。
実はこれ、マンガのページだけ、天地逆に印刷されてるんだ。
「はあ?」
雑誌を読んで行くだろ。
マンガのページまでくると突然逆さまに印刷されているんだよ。
「不良品、落丁じゃん。アメリカらしい、というところ?」
…と、考えてはいけない。
これはアメリカの現地編集者による知恵と度胸の結晶なんだ。
「どうしてさ?」
日本のマンガの台詞は一般的に縦書きで入ってるよね?
「そりゃそうだろう」
なんで、文字は右から左に読む。
で、マンガのコマも、この読み順に従い、右から左に読み進む。ユーシー?
「だから?」
ところが、英語は逆の左側から読む。
なんで英語でマンガを読む場合は、左のコマから右に向かって読むのさ。
日本の逆なんだ。
マンガと言うのは絵と記号でかかれた文字に過ぎない、ということがわかるね。
「最後の結論はともかく、それがなにか問題あるの?」
本の造りがね、違うんだ。文字が横組の本、日本にも雑誌でたまにあるが、
これは表紙の左側を綴じる、つまり背表紙は左側。
それに対して、縦組の本は文庫とか見てもらえばわかるが、右側が背表紙だ。
「すると?」
縦組の日本語で造られたマンガを、英語圏の本に載せようとすると、
本の綴じが逆なので、コマの順番が反転してメチャクチャになる。
「ええと、手元のマンガ本を見ると、左側から開いて読むようになってるね。
これが逆になるってことだから…。こっちから開くとすると…
ああ、そうか、コマの左右の並び順が逆になって、わけがわからんことに!」
ビンゴ。
なんで、一般に日本のマンガを海外で出版する時は、ページごとひっくり返す。
つまり左右反転させるんだ。
そうすると左から右に向かって話は進むことになるからね。
「いや、それがなんでページの天地逆転につながるのさ」
それが、このオタクUSAの冒険なんだ。
左右反転しないで、オリジナルの状態で掲載してるんだよ、これ。
アメリカの雑誌は左で綴じてるから、そこにオリジナルの右綴じ用のまま載せるとしたら、
天地を逆にして載せてやればいい! だからこうなった(笑)。
「コロンブスの卵的発想?」
まさにそんな感じだね。こういうのはさすがに初めて見た。
普通は考えてもやらないぜ、こんなの。
「でも、そうすると、フキダシ内の文字は左から読んで、
マンガのコマは右から読むことになるぜ。読みにくくない?」
読みにくい、とは思う。それでもこの体裁を取ったのは、
原画のまま再現したい、というマニアックな精神なのか、
単に左右反転にともなう面倒な作業を省略したかったのか、どちらかだろう(笑)。
日本のマンガは、アメリカのにくらべ、コマあたりの台詞の量は
半分以下で、リズムで読んで行くという部分が強いから、
そういう意味でも不利だとは思う。でもまあ、大英断ではあるな。
「ふーん」
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