■アニメリカン フィーリング in USA

というわけで、今回のトリを飾るのがこれ。アメリカのアニメ、マンガ雑誌。
「えらくアレな話題だねえ」
まあね。ま、最後だしね(笑)。

とりあえず、左が日本のアニメ雑誌、Newtypeのアメリカ版。
「なんか日本のアニメ雑誌そのまんま?」
まあ表紙を見る限りはね。内容は後で確認しよう。
で、その右にあるのが、アメリカで出版されてる、
日本のマンガ、アニメ、模型といった「ジャパニーズ カルチャー」
を扱った雑誌、その名も

“オタクUSA”!

「ふごっ……」
は!ペロ君!しっかりしろ!気を確かに持て!
「……あう…」
大丈夫か、ペロ君?目を覚ませ!傷は浅いぞ!
「あ、ああ…。一瞬死んだ婆ちゃんに会って来ました」
気持ちはわかるが…。しっかりしてくれよ。
「いや、しかしこれ…どういうセンスのネーミングよ」
しかも“オタク”だけカタカナで日本語表記なんだよね。
あっちじゃヒップでクールな用語なんだろうか、オタク。
「考えたくないね」
まあね。ちなみに日本じゃフリーク、って気軽に言うけど、
これは英語だとかなりネガティブな用語だ。
ちょうどそんな感じで、向こうの連中が使ってるのかも。
「日本語で書いたって読めないだろうに」
なんかね、カタコトの日本語を入れる、ってのがオシャレらしい。
左のNewtypeの表紙にも、“米国版”という、そこを日本語表記にしてどうする?
という漢字表記がある。
「カッコイイのかなあ…」
まあ、一部限定の“カッコよさ”だとは思うがね。

ちなみに表4、いわゆる裏表紙はこう。どっちがどっちだかわからん。
「確認しろよ」
みごとにナルトづくしだ。
現地宇宙スパイのささきさんによれば、数年前までは何がどうしった?ってくらい
右も左もドラゴンボールだったそうだが、今ではすっかりナルトだそうだ。
主人公がパツキン(変身後含む)、ってのはアメリカで成功するポイントなのかも。
「そうかあ」
なんか、アメリカ社会における影響力、って点では、集英社、すでにソニーあたりなら
凌駕してしまったような印象があるねえ。

中を見てみよう。これはNewtypeの方。
「見づらいな。スキャナで取り込めよ」
テレビも冷蔵庫もない我が家に、そんな文明の利器があると思うかい?
「…冷蔵庫はそろそろ買おうぜ、な?」
まあいい。パッと見て、違和感のない内容だ。
「普通?」
普通だね。この雑誌,実は日本語版をちゃんと読んだ事がないので、
忠実な英訳なのか、それとも現地オリジナルなのかはわからないが、
このレイアウトの方向性は、確実に日本式だ。
「また漢字だ」
うん。この作品を知らないので、何かのキーワードなのか、
アメリカ人編集者が適当にいれてしまったミョーな漢字なのかは知らないが、
結構目を引くワンポイントとして使われてるね。
変な話をすると、アメリカの出版業界のデジタル印刷データ作成、DTP作業は、
高速インターネット回線のおかげで、今ではほとんど中国(台湾でも)でやってる。
だから、この手の2バイト文字をつかったレイアウトはドンと来い、なんだろうね。
大抵、欧米人の組んだ日本語の文字組は、字間が間延びしてミョーにマヌケなんだが、
この本に限っていえば、かなりしっかりやってた。
「へー」

こちらはオタクUSA。これも意外にまともだ。
「普通だね。右のグラビアページとか、日本のそれ系雑誌っぽいし」
実は右ページは、アメリカのアニメショップの広告。
「そうなの?」
最近のアニメはさっぱりわからんので、オリジナルなのか、何かの
キャラクターなのかは判断できないが、少なくとも日本人の絵っぽいけどね。
この、グラビアページの右が広告で左が記事、ってのは
“何があっても、ウチの雑誌では読者が広告を目にします”
という典型的なアメリカ式のレイアウトで、私は大嫌いなのだが。
日本でも日経の雑誌とかが、結構やってたりして、いやだねえ、あれは。
品がないよ。
「あんたの好き嫌いはどうでもいいよ」
まあね。が、左側の記事ページのレイアウトは完全に日本式だね。
言葉で説明するのは難しいが、アメリカの雑誌で
こういう白地に整ったレイアウト、キリヌキ写真の使用は珍しいと思う。
現地の読者にとっては“なんか日本ぽい”デザインに見えるはずで、
意識的にこういうレイアウトにしてるんだろうね。
まあ、両者とも、一般的な記事の内容的については、ごく普通だ。

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