■快適潜水艦ライフ

後部魚雷発射室の前は操縦室(maneuvering
room)。
操縦室といっても、ここで
「ヤマト発進!」「そっちは一方通行です」
みたいな事をする場所ではなく、
推進用モーターの制御をしている部屋。
ご存知の方も多いでしょうが、水の中を元気に前進する潜水艦は、
ディーゼルエンジンなどの内燃機関に頼ってしまうと、
あっという間に酸欠で乗員が全滅するので、電気でモーターを回してお出かけします。
その制御用のレバーとハンドルが写真のもので、
まあ、これをいい感じにアレしてコレすればナイスなフィーリングで潜水艦は
天竺だろうがイスカンダルだろうが行けてしまうわけ(多分)。
この画面の右手に、艦橋につながる電話があり、
そこに「この速度で前進!」みたいな指令がかかって来て操作します。
よく映画などで「微速前進!」「了解、微速前進!」などとやってるのは、
ヒマだから伝言ゲームをしてるわけではなく、
艦橋からでは直接機関部のコントロールができないんで、
ああやって指示を機関部に伝えて操作してもらってるんですな。

上の写真の制御板の奥はこうなってます。
てっきりこれがモーターだと思ってたんですが。
モーターはこの床下にあり、見学はできないみたい。
チェッ。
めったに見れるもんじゃないと思うので、ついでに潜水艦のバッテリーのパーツを。
バッテリーマニアにはたまらん一品でしょう。
これで1セルで、こいつが126個集まって一つのバッテリーを形成、
それが二つ搭載されていたそうなので、その重量、実に9.4トン。
すくなくともノートパソコンには積めませんな。
これでモータを回すのですが、どんなにデカイと言ったって、
何ヶ月も航海をする潜水艦、いつかは電池切れになります。
なんで、ディーゼル発電機を積んで、それでいつでも充電できるようになってます。
実際、電池切れは何より怖いので「誰にも見つかりそうにない時間や場所」
では常に浮上して、ディーゼル発電機でモーターを回し、同時に充電しながら航海してます。
まあ、潜水艦、とはいえ第二次大戦時では浮いてる時間の方が長いのが普通で、
これは「酸素などいらぬ、通じぬ」という原子力潜水艦が登場するまで変わりませんでした。
後にディーゼル発電機搭載の潜水艦も排気&吸気用の煙突を
潜望鏡のように水面に出して対処する、というシュノーケルによって、
潜水したままでも、行動範囲がだいぶ広がりましたが、
シュノーケルなんて水面に出したら、航跡がバリバリに水面残るんですね。
天気さえよければ、海上での視界は半端でなく利きますんで、
航空機からあっさり発見されてしまい、この装置にどれほど意味があるのか微妙ですが。
(高度8000mからでもモーターボートクラスの航跡は簡単に見つけられます)
ほかにも、酸素不要の推進システムとしては、ヴァルター機関、という一発ギャグもあったんですが、
まあ、これは興味のある人だけ調べてみてください(笑)。

その横はトイレ。
結構広いのはともかく、ひょっとしてその横の派手なレバーで流すんでしょうか…。
実は、船体前部のほうには士官用と思われるトイレがもう一つあります。

各ブロック間の通路部分はこんな感じ。
まあせまいんですが、思ったほどではないか。
当然、浸水したら、そのブロックだけ閉鎖してしまうので、
水密扉となってます。
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