■なんだかえらく長くなってしまったオマケ2007


ペロ君はコニーアイランドって知ってる?
「大金持ちのオヤジが税金対策で造った国際救助隊が出入りする基地、敵の弟配備済み?」
それはトレーシーアイランド。
「ニューヨークの都市圏にあって毎年ホットドッグの早食いコンテストがあるとこ?」
…知ってるなら最初から言えよ。それも正解だが、アメリカでコニーアイランド、
というと微妙なニュアンスを含む。
「微妙なニュアンス?」
ここはアメリカで最初に開発されたリゾート地区で、さまざな見世物小屋、
遊園地などが1890年代から第二次世界大戦までの時代に林立、
ちょっと独特な文化があったんだ。
ニューヨークから日帰りできる避暑地の海岸で、日本だと海辺の浅草や宝塚って感じかな。
「へー」
が、当然現代の目からみれば古クサイわけで、今では「古き良きアメリカ」と
「古くてダサイ過去」の両方の甘酸っぱい思い出、といった地名になっている。
「だから?」
いや、単なる今回のネタの前フリだったんだが、ついでに書いてしまうと、
さすがに1900年代初頭まではアメリカでも交通手段は鉄道で、
コニーアイランドはニューヨークから鉄道が引かれ、その鉄道会社自らが開発した地区だ。
ここらへんは様々な日本の私鉄が後にこの手法をまねているし、
自社の鉄道沿線に遊園地を造る、という発想の元ネタもここだ。
ついでに日本の遊園地の多くは1920年前後から発展するんだけど、
これも多くはコニーアイランドの影響を受けている。
今は亡き宝塚ファミリーランドなんて、完全なコニーアイランドのコピーだろう。

でもって数多くの遊園地が林立していたコニーアイランドだが、
戦後はディズニーランドによって壊滅的なダメージを食らってしまうんだよ。
これも30年ぐらい遅れて、日本でも全く同じ現象がおこってるね。
「ぐー…」
寝るな、ペロ君。
今回のテーマは、そんな「コニーアイランド文化」がアメリカ中に及ぼした一考察だ。
「…ふごー」




「いきなり何これ?」
初日に行ったフィッシャーマンズワーフ、例の潜水艦パンパニトの横に、
「古き良きアメリカのアミューズメントマシンコーナー」があってね、その解説板。
まあ、まさにこんな感じで、コニーアイランド文化というのはキッチュというか、
ユニ−クというか、独特のものがあって、個人的にはけっこう好きなのだよ。
ディズニーランド&ワールドが最大の敵となったわけだが、ショーやらなにやらもあって、
どちらかというと、チープきわまったラスベガス、という雰囲気がある。
「アミューズメントマシンって?」
かつてデパートの屋上や、遊園地の片隅に置かれていたお菓子を取るクレーンゲームとか、
腕相撲マシンとか、占い機、そういった類いのものだ。
こういうのは、コニーアイランドの遊園地文化の流れの上にある。
やがて、かつてジョブスも在籍したアメリカのアタリ社が、1970年代にポン、
というまあ2次元テニスみたいなTVゲーム、いわゆるビデオゲームを造る。
これが一大ブームとなり、アミューズメントマシンと「コンピュータ」の
歴史的な出会いとなったわけさ。
その余波が日本に来たら、ブロック崩し(本当はアタリが元祖説あり)
とインベーダーゲームを産み、さらにパックマンが誕生して、
これがアメリカに逆上陸、ビデオゲームを世界的な流行にするわけだ。
同時進行的に日本では専門店ともいえるゲームセンターが誕生、そして任天堂が…
「ぐー」
…ま、とりあえず本題に行こうか。



「いきなり何これ?」
二回連続で同じ会話の切り出しは、先生、関心しませんね。
「なんじゃこりゃー!」
作為的すぎます。先生、そういうのキライです。
「…で?結局なに?」
酔っぱらいおじさんマシーン。じゃじゃーん!
「えーと…」
制作年代は特定できなかったが、少なくとも1940年代以前、
50年代には入ってないだろう。
「だから…」
コインを入れるとね、おじさんがさまざな「ステキ酔っぱらいアクション」を行うんだ!
なんか音楽も流れるぞ!メカニカル ドールとか、そんな名前らしいぜ!
「ステキ酔っぱらいアクション?」
そうさ、腕を左右に動かしたり、首を前後に動かしたりするぞ!イェー!
「…なにが楽しいの?」
さっぱりわかりません!イェー!
「なんでもノリでごまかそうとするの、先生、感心しませんね」



「おわっ!ホラーかよ!」
いや、ステキ赤ん坊あやしアクションマシーン(仮名)でゲス。ゲシシシ…
「なんでもアタマに“ステキ”つけるのよせ。
それ10年以上前に書いた記事で、ヒンシュク買ったネタじゃねえか」
昔の話だよ。ちなみに読者アンケートでヒンシュク買ったのは
「宇宙」をアタマに付ける方だ。と、まあこんな内輪ネタは置いといて。
「で、どんなホラーストーリーなの、これ」
いや、これ普通にカワイイ赤ん坊と、そのパパだ。
「どこがじゃ!どうみたってシゲル・ミズキの世界じゃろう、鬼太郎!」
いや、素直に「赤ん坊をあやすパパ」がテーマなんだよ、この機械。
よけいなネライは全くない。むしろコミカルな路線を狙ってるようだ。
「ボール9個分ぐらい、ストライクゾーンから外れてると思いますが」
まあねえ。ここらへんは好みの問題も絡むからねえ。
「で、これはどんなものなのよ?」
コインを一個入れるだろ。
「はあ」
まずは赤ん坊が泣き出す。音声付きで結構はげしく動くぞ。
「ほう」
するってえとだな、このお父さんがあんた、手に持ったおもちゃで、
赤ん坊をあやすって寸法さね、ベラボーめ!
「で?」
お父さんにはまばたきシステム搭載だから、目を閉じたりもするぞ!
「……」
オレが知るか!
「…ボケる前にツッコむなって」


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