■レッツゴー三フランシスコ

そこから見た街の中心部方向。
なんだあの直線番長坂(笑)。
蛇行する、ってこと知らんのか。重力ナメてるんかい。
変な坂やのう、と思ってたら、町中あんな直線番長坂だらけなのでした(笑)。
なんだ、この街。
まあ、車の時代が来る前に作っちゃったんでしょうが、
まあ、その……みんなバカ?
余談ですが、かつて東京にも九段坂という「バカ一直線」な坂があったんですが、これは
「都電を走らせるっぺ」
「こんな坂、明治時代のモーターで登れるわけねえっぺや」
「どうすっぺ」
「削るっぺ」
ということで、坂を削って角度を緩やかにしたのが現代の靖国神社横の九段坂。
武道館横の坂ですな。都電はなくなっちゃったけどね。
で、条件はサンフランシスコもまったく一緒だったんですが、
日本じゃ明治になったばかりの1870年ごろ、ここの連中は
「これだけ高低差のある街は歩くの不便でシスコ」
「電車を通すでシスコ」
「こんな派手な坂、電車で上れんシスコ」
「じゃあ、ロープで引っ張りあげるんでシスコ」
「それだー!」
「どれだ?」
ということでケーブルカーを導入してしまいました。
直線パワフルアメリカンな発想でいいですな。
間違ってると思いますけどね(笑)。

でもって、そこからちょっと歩くと海が見えてくる。
海だ!サンフランシスコだ!
あそこに見えるのは有名なアルカトラズ島だ!
これだよ!これこそ海外旅行だ!
飛行機とか航空博物館なんてもういいや!
オレは真人間になるんだ!
さあ、次の目的地は…!

潜水艦だ(笑)!
ヒャッホー!
さらに奥に見えるのは輸送船のリバティーシップだ!
イェー!
両方とも第二次大戦中のアメリカ海軍の船。
手前の潜水艦はパンパニト(USS
Pampanito)。
奥のリバティシップはエレミア オブライエン(SS Jermiah
O'Brien)。
(O'Brienはもしかしたら発音はオブリンかも)
ここは観光地ど真ん中、日本で言ったら江ノ島あたりに浮いてるようなもんだが、
両者とも、戦後すぐにモスボール(さび止めをして保存)されたままだったので、
実はその史料価値はメチャクチャ高かったりする。

近くで見ると意外と大きい。
USS-383パンパニト(Pampanito)は1943年11月に就航したバラオ級(Balao
class「バ」です)潜水艦。
ガトー級潜水艦の機能拡張版みたいなもんらしいです。
なんだか、妙にかわいらしい響きのあるその名前は、
魚の名前から取ったようなんですが、手持ちの辞書などには出てなくて、仔細は不明。
ひょっとしてスペイン語か?
ちなみに1943年3月15日にドッグにキール(竜骨)が固定され(Keel
was laid
down)
建造スタート、7月12日には進水してしまい、全ての艤装を終えて海軍籍を得たのが11月6日。
ということは実に建造期間は8ヶ月ほど。
けっこう簡単に造れてしまうんだなあ、潜水艦。
その建造日時を見ればお分かりのように、すでに戦争の大勢は決しつつあった時期にデビューしてます。
この船、バラオ級でも最初の方(つーか最初?)に建造された船らしい。
43年の11月29日から「新型の艦になれるための訓練航海」をおこなって、
44年の1月15日には、早くも実戦任務に投入されてますから、慣熟訓練はわずかに1ヶ月半程度。
士官らは、かなりのベテランを引っ張ってきていたとはいえ、
こんなもんで実戦に投入できてしまうんですね。戦艦やら空母やらではこうはいかんぞ。
戦艦プリンス オブ ウェールズなんて、慣熟訓練中にアジアで沈んじゃったようなもんだからなあ。
建造期間といい、潜水艦、コストパフォーマンス、いいなあ。
Uボートに走ったデーニッツの気持ち、わかるなあ(笑)。
余談ですが、イギリスのアジア方面の資料読んでるとPOWがプリンス オブ ウェルズのことなのか、
戦争捕虜(prisoners
of
war)のことなのか、一瞬わからんことがあるのは私だけ?
ディーゼルエンジン&電動モーター駆動、潜水艦のスペックの読み方はよくわからんのですが、
浮上時排水量1550トン、潜水時2430トンで、全長95mのけっこう大きな船体。
有名なドイツのUボートの場合、全長66.5mと一回り以上小さいんですが、
これはUボートが小さすぎるんでしょうね。
このパンパニトは乗員約80名、最大深度は約120m。
浮上時は20.2ノット(37km/h)、潜水時は8.8ノット(16km/h)ということなので、
潜水艦、潜ってしまうと恐るべき鈍足になります。
これじゃ一度見つかったら、駆逐艦から逃げるの無理ですな。
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