LONDON 2006 基礎編

●おまけ その1 イギリス人のユーモアに関する一考察



じゃん!
「…いきなりナニこれ?」
ナチス虫。
「はい?」
第二次大戦中、イギリスが反ナチス・プロパガンダ用の
イメージキャラとして生み出したナイスガイだ!
ちょび髭がついてりゃ自動的に某総統を意味するんダ!
イヤッハー!
「落ち着けよ。で、どういったキャラなの、これ?」
買い物に行く奥さんについて行き、
「アレもコレも買っちまいましょうぜ、奥さん、パーっといきやしょう!」
と無駄遣いの誘惑をすることを必殺技とする(泣笑)。
「たいして悪いやつじゃないんじゃ…」
でもごらん、こんな彼でも胸に弾痕が。
「うわ、ホントだ!」
あきらかにターゲットにして胸を狙ってる。
本気で憎しみを感じてたようだねえ。
「意外に大人気ないね、イギリス人」
いや、むしろこの造形とセンスに怒りを感じてたのでは?
「ああ、なるほど」



さて、次の話題に移る前に少し基礎知識を。
エドワード五世を知ってるかい?
「食べたことないなあ…」
OK。期待はしてなかった。
詳細は省くと、父のイングランド王エドワード四世が病没、
その跡取りである彼、エドワード五世はおじであるリチャード三世に捕らえられ、
弟と共に、ロンドン塔に幽閉されてしまう。
「何世、何世、ってやなご時世だったんだね」
黙って聞け、この犬。シェークスピアの作品にも出てくる有名な話だぞ。
で、まだ13歳と11歳という幼い兄弟を幽閉したリチャード三世は自ら王となるのだが、
彼もまたすぐに戦没してしまい、こんどはヘンリー七世が王となる。
「ややこしいね。で、その兄弟はどうなったの?」
わからない。
「なんで?」
ロンドン塔に入って、幽閉されたまでは確認されてるんだが、
出て行くのを見たものがいない。
「じゃ、処刑されたんだ」
ところが処刑の記録は残っておらず、200年以上たってから、
彼ららしい遺骨がロンドン城内で発見されたものの、
確実に二人のものであるとは証明されてないんだ。
「へー。じゃあ、非公式に…殺人?王家の城の中で?」
ミステリーだろ。で、これ。
場所はロンドン塔にて。



「なにこれ?」
ジャーン!そのとき、歴史は羽子板!エドワード五世を襲った悲劇は何か!
今夜ついに決定、あなたの清き一票が歴史をつくるピカリンコマシーン!
「長いよ。ついでに、でっちあげにしてもいい加減すぎだよ」
が、その内容は事実だ。あんたが考える真犯人の横のボタンを押してね!という機械。
まあ案の定、というか真ん中にいる兄弟を幽閉したリチャード三世がブッチギリでトップ。
その左は、リチャード三世を倒して王になったヘンリー七世。
彼に投票、という人は、兄弟はしばらく生きていて叔父ではない彼に殺された、と考える人たちだ。
ここでは最少数派だが。
「右端の胡散臭い長髪二人組みはなに?こいつらこそ怪しいぜ」
…いや、それ兄弟本人だから。
これは事故、あるいは自殺、さらには逃亡逃げ切りなどの説を信じる人むけ。
意外と支持者いるのね。
しかし、この部屋、兄弟が幽閉されてた部屋で、殺されたとしたらまさにここ、
という場所で、例の夏目漱石の「倫敦塔」にも出てくる場所。
非常に神妙な気分で入ったらいきなりこれ。
力いっぱい、腰が砕けました…。


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