LONDON 2006
SUMMER
主砲内部。白い部分がそれぞれの砲尾。
左の2門が共通の砲弾、炸薬のエレベータを使用。
右の一門だけ別のエレベータがある。
上のモニタで「このすばらしい砲の仕組みと撃ち方」を延々と解説している。
結構勉強になりました。右下が砲弾。炸薬は別包。
いわゆる薬莢というものは存在しない。よって廃莢システムはなし。
それぞれも別のルートでこの砲塔に上がってきます。
砲を水平にすればエレベータからほぼそのまま給弾できるみたいですが、
一部人力も使ってるようにも見えました。

砲長席。奥がそれ。すなわちこの電話は全て砲手の側にむいてます。
砲長の電話は左の上。
砲撃開始後はすさまじい音になるでしょうから、
全てこの電話を通じて会話していたのかしらん。

これが砲弾。意外に小さい。155mmですからね。
こんな小さい物体を相手に撃ち込むためにこれだけ大きなシステム、
つーか排水量15000トンもある巨大なプラットホームを運用するわけです。
この砲弾を最大12発、短時間に一定のエリア内にぶち込むことができる、
というのがこの船の存在意義なんですが、
これ、ひいき目に見てもせいぜい45kg(100lb)爆弾程度の大きさ。
これを12発分の攻撃量なんざ艦爆1機で、余裕で運べます。
つーか、2斉射分ぐらい、1機で運べてしまうのです。割りにあいませんね(笑)。
ちなみにベルファストの建造費は約214万ポンド。
建造に3年かかり、運用には約800人の人員を必要とします。
これを、同じイギリスでもっともコスト的に高くついたといわれる航空機、
例のランカスター4発エンジン爆撃機と比べてみましょう。
ランカスター、1機あたりのお値段は5万ポンド、7人のクルーで運用出来、
最大で10トン、通常状態でも6トンの爆弾を運べます。
つまり、ベルファスト1隻分の費用で42機のランカスターが製造でき、
人員に至ってはベルファスト一隻のクルーで、ランカスター110機以上を運用出来てしまいます。
無論、3年もあれば数千機単位で製造が可能です。
例えば北海を航行中のビスマルクがベルファスト1隻に出会うのと、
ランカスター42機から水平爆撃されるのとでは、どっちが怖いか、ということですね。
このとき最低でも252トン、最悪420トンの爆弾が彼女に降り注ぐことになるわけです(笑)。
まあ、これはあまりに極論ですが。
ついでに大戦後期に使われたロケット弾なら、コルセアとかの単座機でも、
1機でほぼこのクラスの巡洋艦が主砲一斉射撃するのと同じ火力を持てました。
4機編隊のコルセアであれば、十分に、巡洋艦の火力にタメはれたのです。
無論、これは極論で、それぞれの維持、運用コストも考慮する必要がありますし、
長期にわたる作戦行動など、艦船にしかできないことも多いです。
特に航空機の場合、短期で必要となる維持メンテナンス作業が多く、
その「維持」コストは人的資源もふくめ、けっこう馬鹿になりません。
とはいえ、巨大な軍艦はその「総合的なコスト」を考えると、航空機の発達により、
極めて割にあわない兵器となってゆきます。
航空機、ミサイルの敵ではありません。コスト、その点を忘れて戦争はできないのです。
右側に見えてる貧乏臭い紙包みが火薬の入った薬包。
これをどうやって使ったのかはビデオに出てこなかったんですが、
弾詰めて、後から押し込んだんでしょうね、多分。

艦橋脇の40mm機関砲。思ったよりデカイ。

上から見るとこんな感じ。
イスが1個しかないんですが、あとは皆さん立ちっぱなしか。
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