LONDON 2006 SUMMER




まずは主翼から。
「読みにくいな…えーと、ナムフ…って何?」
胴体側から読むんだ。左右逆になる。つまり踏むな。
要するに構造上、上に人が乗ると壊れる部分だ、上に乗るな、という警告だね。
「へー、ほんとにこんなの書いてあったの?」
あった。位置も、囲みのラインも正しい。左上の四角いフタの赤も多分正解。
「へー、やるね」
ただし、フムナとその囲みの色はオレンジに近い赤で、こんな日の丸のような赤ではないはず。
五式戦、1946年にアメリカで野ざらし状態のものを撮影した有名なカラー写真があるのだが、
明らかに色が違う。
「まあ、でもよくやってるじゃん」
うん、ここまでやってくれれば十分だろう。




翼下パイロンと脚カバー。
「いろいろ書き込まれてるねえ」
うん。まずは脚カバーから行こう。一番上に「最大緩衝」
その下、左から全備、過荷、地上静止とあり、地上駐機時に機体の重さを見る目安として、
オレオの沈み具合をこのメモリで見て確認したらしい。
「へー」
で、コレも全て正しい。上の機銃口にある赤い星も正確だ。
ただ、機体下面、五式戦は無塗装ジェラルミンと言われているが、この機体は薄いグレーが塗られていた。
また、これは機体による差もあるが、脚カバーだけはなぜか
機体上面と同じ色で塗られていたものが多い。とはいえ、これもレベルが高い。
「問題なしなんだ」
おそらくね。ただ、右側にある増槽懸架用のパイロン、
これの字はたしかにこれに近いものが見れる写真があるのだが、写真から文字が判読できなかった。
よって正しいような気がする、というレベルだ。
左の方、矢印と共に加油、と送「読めない字」と書かれてる。
「読めない字」は区の字のメ部分に大という字が小さく入ってる。
何かの記号かもしれないが、ちょっと怪しい気もするな。
「ふーん」



で、これ。尾翼の下辺りにある文字。
左の「ココヲノセル」はこの下に小さい穴が開いているので、多分機銃調整のために
地上で飛行姿勢をとらせる時にジャッキをかませる場所の位置指定。
正しいが、これも本来はオレンジ色に近い赤。
「細かいねえ。よくこんなんまで再現したな」
さて、ここで注目は右の文字だ。
「迷彩塗料?!」
そう、迷彩塗料。
「迷彩でもなんでもないじゃん、この飛行機」
その通り。
「わはははは、なんじゃこりゃ。意味不明だよ」
うん、全くだ。
「やれやれ、せっかくここまで正確な再現をしておいて、最後にこけたなあ」
ところが、それは違うんだ。なんとこれも正しいんだよ。
「な、なんですとー!」



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