LONDON 2006 SUMMER

ノースアメリカン P51Dムスタング。
ドナルドダックペイント(すみません、この反対側にある)の機体で、ここの説明では「あの有名な」
となっていましたが、私、この機体知りません(笑)。
シリアルからするとD型でもごく初期の生産型で、しかも一番違いの(4)413317は8.5機撃墜のエースで、
やたら写真も残ってるトーマス L
ヘイス(Thomas L. Hayes Jr.
)の最後の乗機(Frenesi)ですから、
間違いなくヨーロッパ戦線で実戦を経験してる機体なんですが。
うーん、なんでここまで情報がないんでしょう…
アメリカ人が寄贈した機体らしいんですが、金を出したのか、
この機体そのものを寄付したのか、今ひとつ不明。
ただし、この機体、その再現性と完成度では、これまで見た機体の中ではピカイチ。
現存ムスタングの鬼門、コクピット後ろとキャノピーまわりもほぼばっちり。
キャノピーのアンテナ線の引き込み部分、という、これまた鬼門はやはりさすがにあれですが、
しかし、そんなの他の博物館の機体に比べたらかわいいもんです。すばらしい。
川崎 五式戦(キ-100)。
三式戦 飛燕に搭載するドイツ製DBエンジン(国内ライセンス版)の生産が追いつかず、
終戦間際に、とりあえずなんとか確保できた三菱の空冷エンジンを搭載、
そしたらまあ、思ったよりも優秀な性能だった、とされる機体。
まあ、なんせ1945年2月初飛行ですから、9回の裏1アウトの状態で、
ようやく登場したルーキーって感じでしょうか。しかもチームは先攻だったみたいな(笑)。
ただしエンジンレスの機体が転がってただけあって製造は早く、
半年たらずで400機弱、実は紫電改なみの生産数があります。
総数500機以下の「量産機」がごろごろしてる日本ではがんばった方ですね。
この機体はシンガポールの英軍が鹵獲したものらしいのですが、プロペラが明らかに細い。
多分、別の機体のものでしょう。
しかし、それ以外では私がこれまで見てきた日本機では間違いなくベストコンディションの機体。
日本、敗戦時に自分で運んででも全戦闘機をイギリスに献上しておくべきでした。
これほどの状態に保存しておいてくれる国は銀河系でここだけです。
ちなみに、水滴風防型の機体、写真では見ていたものの、思った以上に野暮ったい(笑)。
なんでこんな長い風防に…。
さらにちなみにこの機体、物凄い力の入ったステンシル(注意書き等の文字)が再現されており、
中にはいろいろと新たな疑問が出てくるものも。
ここら辺は最後にまとめます。

デ・ハビラントのジプシーモス。
有名なタイガーモスの兄貴と言うかご先祖で、これの改良機がタイガーモスです。
この機体は1920年代当時の空軍および民間飛行クラブで使われ、
多くのパイロットを育てたほか、各種遠距離飛行などで次々と記録を打ち立てています。
この民間の飛行クラブ、カナダやアメリカにもあって、日本には育たなかったものの一つです。
これが第二次大戦機のパイロットの「質と量の差」につながって行きます。
世界初の実用ジェット戦闘機でおなじみメッサーシュミットのMe262A-1a。
スミソニアンにもあった機体ですが、こちらは後ろにも回れます。
「ドイツ空軍の戦争には間に合わなかった究極機」といったイメージで、まあそういう部分もあるでしょうが、
なんだかんだで1500機近くは作られてるので、極東の某国の「量産機」よりはよほど実戦機。
シリアル112372の機体で、 終戦直後に鹵獲されたもののようです。
博物館の資料では爆撃型のA-2aとされてますが、あきらかに間違い。
シリアルナンバーで追いかけてもA1-aでしょう。
つーか、この機体、ファンボローで調査されていた複数のMe262がいろいろ
ごちゃ混ぜになってるとの話もあり、正直、これまた履歴がはっきりしない機体(笑)。
鹵獲場所やそもそもこれがホントに112372機なのか、までいくつもの説があります。
ちなみにイギリス空軍が実験時に割り振ったシリアルがVK893。
「フォルクスやくざ」と覚えましょう(笑)。
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