LONDON 2006 SUMMER

というわけで、4番ハンガーに突入。
ここはバトル・オブ・ブリテンがテーマと書いてあった。
第二次大戦の最初のヤマであったあれだ。
1939年にイギリス上空にてドイツとイギリスにより人類史上初めて、
航空機だけによる戦略規模の一連の戦闘がおこなわれた。
結果はイギリスの戦略的勝利。
その関係の展示だそうな。



ここの入り口には「映像でたどるダックスフォード基地の歩み」
みたいな作品を上映しているミニシアターがあって、
第一次大戦から、最後にいたジャベリンまで、
結構、興味深い映像を見せてくれる。
で、中に入った直後にはバトル オブ ブリテンのパネル解説があるのだが、
ここで流されてる資料映像が、いきなり「空軍大戦略」のもの。
おいおい、映画だろ、それ。



中はこんな感じ。今までの「見たければ見れば」的ではない、
ハリケーンにはポーズつけてるパイロットのマネキンが乗ってたり、
それなりに創意工夫のある展示…に見えるのは手前だけ(笑)、
奥の方は、相変わらずだ。つーか、それ以前の問題が…。




ダックスフォード、バトル オブ ブリテン期間中はハリケーンの基地だったため、
展示も完全なエコひいき。スピットファイアは隅っこに置き去りの展示なのに、
このハリケーンMkII Bはご覧のようにエンジン別、パイロットマネキン付きの力の入れよう。
ちなみにこの機体、ソ連に送られて現地でクラッシュしていたものを回収、復元したそうな。
どうやって?!
案内板の説明が不明瞭だがCash siteから回収した、と言ってるので、
おそらく戦後、スクラップ同然の機体を引っ張ってきたんだろうなあ。
ちなみにこの塗装、Mk.II B就任前の1940年ごろのものらしいが、
わざわざそれも断ってある。
こういうとこに細かいくせに、注意書きなしでレプリカを展示するんだよなあ(笑)。
よくわからん施設だ。
ちなみにこの機体の銃口部、
ゴミが入って故障の原因にならぬよう、紙でシールがしてあるんですが、
これが射撃後に破られた状態を再現。ミョーなところが、芸コマ。




不時着BF109E&警備する軍人さんのジオラマ。
うわー、マジかよ、もったいないことするなあ、と思ったが、
よく見ると、いろいろ怪しい機体。
レプリカ?と思ってさらによく見ると、それにしてはよくできてる。
正解はスクラップ置き場でボロボロになっていたのを回収され、
とりあえずここまで復元した機体。
どうしようもなくなって途中でレストアをやめたのか、
最初からこういう展示を狙ってたのかは不明だが。



ただし、この機体、とんでもないオチがある。
右翼だけは、なんとオリジナル塗装が残ってるようなのだ。
補助翼とかはさすがにアレですが、主翼本体はかなり原型をとどめている。
これ、1940年にイギリスに不時着した機体を、アメリカに送り込んで、
戦争債券の販売キャンペーンに使ったあげく、
そのまま忘れられて、1960年代までスクラップ置き場にころがっていたものだ。
その保管状態はほめられたものではなかったろうが、
塗装の保存状態は思った以上によい。
回収後、英米の手で再塗装された可能性もありますが、
そもそも「憎っきドイツの戦闘機」がテーマの展示に、
お色直しをしたとも思いにくい。
それに米軍なら塗装の下地に赤い錆び止めを塗っているはずだ。
ちなみにアメリカでは、機体に好き放題に落書き(コインなどで引っかく)
させてた、という恐ろしい情報(笑)もある。

写真ではわかりにくいですが、ややグリーンかかったグレー。
近くで見ると、いわゆるただの灰色ではない。
この施設、オンボロな分、トップ写真のように自然光を取り込んでるため、
蛍光灯の影響はほぼ心配なし。色を見るには最高のコンディション。
うーむ、いいもん見れました。

ちなみに右奥に見えてるのは、墜落したHe111Eの夜間爆撃型の尾翼。
湖底に沈んでいたものを1974年に回収したとか。
これも状態は結構よく、無論、塗装はオリジナル。

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