■アレクサンドリアに帰ろう



さて、ではアレクサンドリアの我が安宿に帰りましょう。
9月下旬の午後5時ですが、まだサマータイム中ので、日本でいえば4時に過ぎませんから、
なんだかもったいない気もします。
が、博物館は全館閉館済み(自然史だけはあと30分やってたが)、
さらにデジカメのバッテリー切れが目前では仕方ないですね。

正面に見えてるのは航空宇宙館で、こうして見るとやはり巨大。



地下鉄の駅に向う途中で見かけたアメリカ運輸省。
要塞のような他の省庁の建物に比べると、やや地味な感じです。



でもって朝のスミソニアン駅より、こっちのランファン プラザ(L'Enfant Plaza)駅のほうが
モールの西側からだと近い、と地図で確認したので、こちらの駅に。
こうして見ると、やはり核シェルターだよなあ、と思う。

旅行記で書く話ではない気がしますが、
核兵器に対する最大の防御は地下に潜ってしまうことでして、
とにかく10mも地下に入るだけで、かなりの攻撃に耐えてしまいます。
まず大気の遮断によって衝撃波が来ないこと、放射線の大半が遮られてしまうこと、
さらに土壌の主要構成元素の珪素や鉄は融点が1400度以上と比較的高いため、
数mの厚みがあれば、核爆発にも耐えてしまうことなど、有利な点だらけなのです。
(通常核ミサイルは空中爆破するため地表はコンマ数秒間、3000〜6000度にさらされるのみ。
この条件では地表のごく表面を融解させるのが限度)

まあ、母なる地球は強かった、という事ですね。

ちなみに、後で登場するウドヴァー・ハジーセンター行き、というか
ダレス国際空港に向う市バスの始発がここです。
ただし、いろいろあって、私は別地点から向うことになるのですが。



そろそろラッシュ時、という感じなんですが、
またも次の列車まで15分以上待たされる…。
どうやら、郊外だろうが中心部だろうが列車が来ないときは絶対に来ないようです(笑)。



地下鉄はD.C.中心部を抜けると地上に出て、橋でポトマック川を渡るのですが、
オレンジラインの場合、直ぐ横をAMTRAKの線路が平行して走ってます。
最初はあまりのボロさに廃線跡だろうと思ったのですが、どうもまだ生きてるようです(笑)。
その途中にはこういった回転橋、中心から90度回転して船を通過させる橋もあり。

ただ、こちらの地下鉄の橋にこういった仕掛けが無いので、
現在は船舶は通行不能、よってこの橋も稼動はしてないと思われます。
ちなみに、ここから下流では全ての橋は大型船の通過に対応した
川面からかなり高い橋となっており、
後で登場するワシントン海軍工廠あたりまでは、
駆逐艦クラスなら入ってこれてしまいます。

ここら辺り、上海、ロンドンもそうでしたから、
どうも日本の東京や大阪の川があまり活用されてないのかもしれません。


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