■墓場アメリカン



そこを出るとこんな感じ。

案内板には、ようこそアメリカで最も神聖な聖地アーリントン墓地へ、の文字が。
この場所も、アメリカの国旗や国歌と同じく、
国民の団結の象徴にされてるみたいですね。

このように戦死者の慰霊所を国家にとって神聖な場所にしてしまう、というのは
日本でもやってるので、どこも同じ、という気がしますが、
アメリカの場合、キチンと憲法に則って、宗教色を排除してるのが特徴でしょうか。
ついでに、本人が死後ここに入るのを拒否した場合、アーリントンは認められるんですが、
(そもそも身元不明の戦死者以外は、自ら希望した人間しか入れないらしい)
靖国神社はどうなんでしょうね。

案内板には死者に敬意を示して、厳粛に静かに行動してね、
という注意書があり、その最後にHallowed groundの文字もあり。
これは霊場、といった意味の英語で
オバケの名所の事だと思ってたんですが、
こういった神聖な墓地の意味にも使われるんですね。
余談ですが、このHallowed はハロウィンのオバケに繋がるHallowです。



でもって、園内には案内板の類はほとんどなく、
こういった行き先案内を頼りに進むことになります。



とりあえず、私が園内の外れといっていい場所で唯一見かけた案内板を元に、
今回の行動を説明しておきましょう。

まずは右下のアーリントン駅から北上、受付を超えて、現状バス乗り場の横に居ます。
そこから北上してまずはケネディ大統領の墓所を見て、
その次にアーリントンハウスに立ち寄り、
さらに北端部と言っていい場所にあると思われるボイドの墓所に向います。

でもって、オチを先に書いてしまいますが、実はボイドの墓所の場所を間違ってました(涙)。
後で気が付いて自分のマヌケぶりに驚愕したのですが、
16(Sixteen)と60(Sixty)を読み間違え、全然違う場所に向っていたのでした…。

さらに書いてしまうと、最終日にアーリントン再戦が行なわれるのですが、
そこで判明したボイドの墓所は左下、まるで違う場所だったのでした…トホホ。

とりあえず、記事ではケネディ大統領の墓所を目指すところから始めましょう。



さて、中はこういった感じの舗装された道路が網羅されており、
歩きまわるのに、特に困難はありません。

ちなみに、主な道路にはアメリカらしく全て名前が付いてるのですが、
どこれもこれも蛇行しまくるため、通りの名前から
目的地にたどり着くのはかなり困難だと思います…。



少し奥には行ったあたりからが墓地となります。
欧米の大型墓地に来たのは初めてなんですが、
地面から突然石がニョキっと生えてる光景はシュールです。



で、基本は軍の墓地なので、こんな記念板がアチコチにあったります。

これは第二次大戦時、1942〜1945年まで戦った
第551パラシュート歩兵大隊の記念板。
Ne les oubliez jamais
フランス語で「永遠に忘れない」といった事が書かれてたので、
ヨーロッパ戦線で戦った部隊でしょうかね。

ただし、この板があるからといって、奥に見えてる墓が
その隊員のもの、とは限らないようで、ここら辺りも微妙に謎です。


NEXT