■宇宙は広いぜ大きいぜ



さて、今回も引き続きジェームス S マクダネル ハンガーを見て行きます。
ここもご覧のように巨大なのですが、空中廊下が無く、
画面右手に中二階のような部分があるのみ(写真では見えてません)。
できれば上から見下ろせる空中廊下が欲しいなあ、と思ったり。

ここら辺りは以前訪問したアメリカ空軍博物館も同様ですが。



上からぶら下げ展示になってる歴代アメリカ人工衛星たち。

航空宇宙本館には宇宙探査戦、地球の外に出て行く機体が
主に展示されてましたが、こちらは地球軌道をめぐる人工衛星がメインです。

ただし、これを全部説明してたら終わりませんし、
そもそもよく知らないので、今回はこれでパスさせてください…。



アメリカの歴代ロケット軍団の模型。
これもこの写真にてオシマイにします…。



さらにアメリカのロケットの父、
ゴダードの液体燃料ロケットがここにも展示されてました。

地元商店街が夏祭り用に造ったロケットみたいだった本館の展示とは異なり、
かなり宇宙ロケットぽくなった1935年のAシリーズと呼ばれるものです。

ゴダードのロケットは本来なら打ち上げてオシマイ、ですから
ほとんど現物が残ってません。
展示のロケットが完全な形で残ってるのは
実はこれ機械故障で打ち上げられなかったからで、
世の中、何が幸いするかわかりませんね。

本来はゴダードの支持者、資金援助者たちにロケットの技術展示として
打ち上げる予定だったものだそうで、
その支持者の中には、あのリンドバーグが含まれます。
このロケットは打ち上げ中止後、リンドバーグがゴダードを説得して
スミソニアンに寄贈させたものらしいです。

ちなみに戦前のゴダードの評価は散々だったとか。
特にニューヨークタイムズが1920年の記事内で
ロケットモーターによる噴流を使い、真空中を力の作用反作用で推進する、
というゴダードのアイデアを科学的に不可能な話だと非難していたため、
彼のロケットは一部から非科学的とすら見られていたようです。

ちなみに後に50年近くたってアポロ計画が成功した後、
ニューヨークタイムズはこの記事に対して謝罪、
ゴダードが正しかったと認めたそうな。
(ゴダードは1945年にすでに死去)

ついでに余談ですが、ゴダードの施設ロケット研究所は、
ニューメキシコ州のロズウェルにありました。
有名なUFO墜落事件のロズウェルですが、
彼の研究所と墜落現場とされる場所は100qちかく離れてるようです。

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