■音だって超えるぜ



お次は本来ならここの主、ともいえる超音速旅客機、コンコルドなんですが、
ポンと置かれてるだけで、特に中を見せてくれるわけでもない。
それどころかまともに全体の写真を撮ることすら困難だったりします。

まあ、この機体はフランスの航空宇宙博物館でイヤン参ったか、
というくらいに説明しましたから、もういいですよ…ね?

ただし、この角度から見ると、実は3次元的にかなり複雑に波打ってる
コンコルドの主翼構造がよくわかるので、その点だけは注目しといてください。
基本的には超音速対策らしいですが、私にも詳細はわかりませぬ。

で、展示の機体の来歴はちょっと変わっていて、1989年ごろエア・フランス社が、
もしコンコルドが引退する事があったら、一機あげるよ、
という約束をスミソニアンとしていたそうな。
よって、その約束によって、無償で贈呈されたんだとか。
気前がいいな、エア・フランス。



その横に展示されていたエアバスA330/340用の主脚。
2001年に緊急着陸したA330の機体から外され、
その後、もう使えないからという事で、スミソニアンに寄贈されたものらしいです。

右側の車輪裏に見えてるブレーキ装置が興味深いところ。



これも欧州の機体、フランス製ダッソー ファルコン20。

宅配の始祖ともいえるフェデックス(Fedex)社が1973年に航空便による
宅配網の構築を始めるにあたり、最初に購入した航空機材が、
33機のファルコン20で、これはその中の一号機なんだそうな。
機体にはウェンディーの名前がつけられており、
これは創業者のフレリック・W・スミスさんの娘の名前なんだとか。

で、写真のように荷物室の横が開くのはどうもフェデックス用の特別改造だそうで、
これによって荷積みの速度が大幅に改善されたとのこと。

ちなみにファルコン20はフランスの戦闘機、
これもあちらの航空宇宙博物館で見た
ミステールIV(4)の主翼と尾翼を流用した機体だそうな。


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