■生まれ変わってる最中です



これはシコルスキーの水上機、JRS-1。
1935年に初飛行した機体らしいですが、私は全く知りません(笑)。

ちなみに真珠湾の退役軍人!と書かれていて、なんのこっちゃと思ってんですが、
どうも1941年12月7日(アメリカ時間)にパールハーバーに駐機していて、
日本軍の空襲の中で生き残った機体らしいです。

なんだかほとんど形になってるようにも見えますが、実はここ、
ほとんど作業してる人がおらず(笑)、少なくとも現状はほったらかしでした。
平日の昼間でも作業員は2人しか見えなかったので、
これら全部の修復が終わるには膨大な時間がかかりそうな感じ。

あるいはむしろ土日の方がボランティアの皆さんとかが来て、
もっと作業員が多いのかしらむ。



で、日本人にとって注目なのはその下のビニールカバーの機体。
昨年の夏から、数人の方から写真と情報をもらっていたため、
その存在は知っていたのですが、改めて見るとちょっと感激しました。

日本のジェット戦闘機、終戦直前に初飛行までは終わっていた橘花(きっか)ですね。
技術的にはなんら見るべきものは無い機体だし、
これで特攻がさらに激化したかも、と考えるといろいろアレですが、
まあ、それでも日本人としては興味を引かれる機体です。

一見するとかなり完成してるように見えますが、
実は昨年の夏からほとんど何も変わってないので、
おそらくこれも当分このまんまじゃないかと(笑)。




これはドイツのリピッシュのDM-1木製グライダー。
一見するとホルテンの無尾翼グライダーのように見えますが、
リピッシュはデルタ翼の人ですから、
この胴体の後半には巨大な三角形の垂直尾翼が付きます。
その尾翼がどこにも見当たらないのは別の場所で補修中なのか、
既に失われてしまったのか。

ちなみに横に置かれたキャノピー、塗装を乾かしているんでしょうか。
なんだかプラモデルみたいだ、と思ったり。



で、こちらがヘルダイヴァー。
説明にあったとおり、まだレストア前の整理中、という感じでした。
ちなみにこの塗装はオリジナルで、主翼付け根、機体内部の
グリーンの錆止めらしき塗装がちょっと興味深いところ。

この周辺でのみ、2名の作業員の人が働いておりました。



一番奥にに見えてた謎のドイツ機パーツ。
一瞬、先のレピッシュの垂直尾翼?と思ったんですが、
ドイツ機の場合、垂直尾翼にはハーケンクロイツを入れるので、
これはどうも主翼っぽい。

となると、ホルテンの無尾翼ジェット Ho229でしょうか。



さらにもう一機、手前の方に小型機があったのですが、
これは全く正体不明。

はい、という感じの施設がレストア ハンガーとなります。
今回の本編はここまで、次回から宇宙編に突入としましょう。



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