■なんとなくやな予感



月曜日という事もあってかガランとした館内。
モール地区のスミソニアンの博物館はどれも、
いつ来ても人だらけ、というものばかりなので、
これはちょっと意外。

が、なんとなく展示施設としてより、
建築家と設立者の“個人の想い入れ”というか
自己顕示欲が強く感じられる建物で、こういったのって
今までロクなのが無かったんだよなあ、
と少しヤな予感がする。

結論から言ってしまうと、予感は的中。
展示品ではなく、“展示の演出”が中心となってるタイプの博物館でした。

この手の展示では、ロンドンの科学博物館の新館が
世界最低の博物館だと思いますが(逆に旧館は今でも世界最高峰だろう)、
そこまでではないものの、ここも展示側の自己陶酔型の博物館で、
見ていて興味深いものはあまりありませんでした。

展示内容の密度も薄く、これだけの建物なのに、
ざっと見るだけなら30分もかからないで終わってしまいます。
三大博物館では平均3時間前後はかかってる事を考えると、
スカスカ感は否めません。

博物館の主人公は展示される品々と、それに関する情報であり、
どれだけオシャレでカッコよく見せるかではないと思うんですよ。
この辺り、とにかく欧米のマネに走る日本の博物館でも
避けて欲しい失敗ではあります。




ここ、そもそもなんだかよく判らん建物の構造でして、
オシャレではあるんですが、無駄が多い上に、
見学のルートがわかりにくいです。

まあ文句ばかり言っててもしかたない、見学に入りましょう。



展示は2階からとなっており、まずは子供向けの体験型学習コーナー。



そこにあったテント。
どの部族のものだか説明がなかったのですが、
意外にしっかりしておりました。



要所要所には、こういった現代芸術の絵もありにけり。
インディアン系の芸術家の人の作品でしょうかね。

この辺りからが本格的な展示のスタートとなります。


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