■ワシントンの間



入って最初にあるのがこのワシントンホール。
奥に見えてるのがワシントンさんの像ですが、
リンカーンメモリアルのリンカーン像が座ってたのに大して、
こちらは未来永劫立たされたままの状態でした。
宿題でも忘れたんでしょうかね。

ちなみにこの像、よく見るとフリーメイソンの会員衣装という
ちょっと特殊な服装をしております。
妙にマニアックだなあ…。

具体的な数字が出てなかったのですが、
あのワシントン像もかなり巨大で、
このホールもかなりの天井の高さがあります。

そしてホール周囲の壁も徹底して石組みです。
鉄筋コンクリート時代に入ってた1932年の建築でここまでやったのは、
やはりメイソン、石工の名の意地でしょうかね。

ついでにリンカーン メモリアルでも指摘しましたが、
こういった個人の像を寺院、宗教施設を連想させる建物に入れる、
というのは、偶像崇拝を禁じたキリスト教徒なら
本来、絶対やってはいけない行為です。

実際、ギリシャ、古代ローマであれだけ造られた人物像は、
中世のキリスト教圏ヨーロッパではほとんど作られなくなりました。
これらが再び大量に作られるのには宗教の呪縛から抜け出して、
ギリシャ・ローマに回帰したルネッサンスの夜明け以降です。

もうちょっと脱線しておくと、あれだけギリシャの文化を吸収して、
中世に世界最高の知的体系を築きあげたイスラム教文化圏が
ギリシャの芸術だけは受け入れを拒んだ理由もこれです。
偶像崇拝についてはキリスト教以上に厳しかった
イスラム教の文化圏では、彫像やら人物画やらは発展しようがなかったのでした。
まあ、日本人から見ると、なんじゃそりゃ、という感じですが。

が、この点アメリカは実に寛容だなあ、とこの像を見て思いました。
こういったところも、微妙にアンチ キリストの匂いがします。

まあ、ロンドンとかでも19世紀以降はエロス像やブリタニア像、
さらにはネルソン像などを市内に建ててるんですが、
それでもローマやギリシャ神殿風の建物に入れるまではやってませんからね。

さらに教会の中に彫像を置く程度はヨーロッパでもやってますが、
それはあくまで教会の装飾であり、
ここのリンカーンやワシントンのように、主役では無いのです。



そこから入口を振り返るとこんな感じ。
中央やや下に居る人物が例の10ドル事件の犯人。
彼と比べて、このホールの尋常じゃない巨大さがわかるでしょう。

天井には数少ないキリスト教を感じさせる十字架が見えてますが、
よく見ると真ん中に四角い窓を挟んで二つの十字架が並んでます。

こういったどうでもよさそうな部分に、
ウザったいなあ、という位に象徴的な隠れた意味を持たせるのが
フリーメイソンリーなので(笑)、何かのメッセージかも知れません。
まあ、単なる飾り、という可能性もあり、私には判断がつきませんが。



これは人工都市、新しい首都となるワシントンD.C.の起工式の時の絵で、
どうもこれ、フリーメイソン式の儀式でやってますね。
これには当時大統領だったワシントンも出席してました。

日本だと神主さんを呼んでやる地鎮祭みたいなもんでしょうか。



このホールの周囲には3箇所、明り取りのステンドグラスがあり、
アメリカの歴史上の有名人が描かれています。
これは例の暴れん坊フランス貴族のラファイエット。
ただし、彼がフリーメイソンだったという話は聞いたことがありませんが…。

こういった教会を連想させるホールのステンドグラスに、
キリスト教に関する絵とは全く別の、アメリカの歴史上の人物を描く、
という辺りも、遠回りなアンチ キリストの匂いがしなくもないんですよね。



そのホールの横にあったやたらデラックスな扉は
塔の上に登るエレベータのもの。

この時代のエレベータは、スミソニアンの自然史館のといい、
なんでこんなに装飾過剰なんでしょう…


NEXT