■世界仏像軍団




はたまた、こんなのとか。
最初はイノシシだったのが製作途中からトラに変更になった感じ?



うーん、いい味だしてるぜ、古代中国…。

もしかして秦帝国による最初の統一が失敗してたら、
こういった芸風(?)が今に残ってたのかなあ。



といった感じで古代中国は終了、次の展示に向かいましょう。



お次は仏像コレクション。
中国周辺のものを中心とした展示ですが、結構、いろんな国のも混ざってました。



唐帝国時代(618-907年)の中国の仏像たち。
十一面観音像ですね(頭に顔が10個刺さってる)。

中国の仏教は徐々に土着の道教に押されて衰退するのですが、
唐の時代には、それなりに普及していたような印象があります。
三蔵法師もこの時代の人ですし。

で、解説によると魔法の呪文がどうのこうのと書かれており、
そうなるとこれは密教系の仏像という事になります。

あれ、そうだっけ?と帰国後に確認してみたら、
十一面観音は密教の信仰対称なんですね。
知りませんでした…。
ただし、空海閣下以前の、いわゆる雑密時代の渡来らしく、
そちら方面で盛んに信仰を集めたようです。



鎌倉時代のもの、という説明があった仁王像(金剛力士)。
どっから持ってきたのかは不明ですが、かなりのレベルの作品で、
こういったのが海外に流出してたんだなあ、と思うと微妙な感じ。
なんだか台所で黒いGを踏んでしまって固まってるお母ちゃんにも見えますが…。

ちなみに二体セットで廊下の端と端に展示されております。


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