西表ヤマネコ像の横 二日目

では西表ヤマネコ像の横の写真を次に見てゆきます。こちらは先に説明したように初日の撮影が原因不明のタイマー未作動によって失敗しているため、二日目のみの撮影となりました。



写真右側の矢印の位置にカメラを置いてます。ここは夜でも意外に車が通るため、盗難防止のためにタオルに包み、レンズだけを外に出して設置しました。二日目の夜は雨だったにも関わらず、こちらの撮影に問題が無かったのはこのためです。

撮影開始はここまで来るのに時間がかかるのでホテルより遅く20時半ごろから、間隔は同じ30秒毎としました。



まずは駐車場に停めた車のライトを点けっぱなしにして撮影した写真から。左側が道路、右側はわずかに砂浜があるものの直ぐに海です。右奥に写っているのは湾の対岸にある丘陵部の上の民宿などの灯。



通り過ぎた車のテールライトで明るくなっていた一枚。カメラを置いた堤防が写り込んでいます。上の写真と合わせて、画面下の1/3ほどは道路やこの堤防によって何も写らない状態になっているのが判るかと。



撮影された写真は、ほとんどがこんな感じの物でした。右の灯りは既に説明した民宿などの物、左は道路の奥に車が現れた時の物。ただし前ページで述べたようにLX-100系のカメラは定間隔の自動撮影の時、一枚ごとにピントを取り直します。このため、真っ暗闇でピント合わせの対象が少ない夜景だと、かなりの確率でピンボケしてしまったのです。これはちょっと計算外でした。



こんな感じの写真ですね。灯火が完全にボヤけてしまっています。およそ四枚に一枚程度の確率でこうなっていました。意外に高確率で撮影に失敗していた、という事になるわけです。



そして今回、唯一、謎の飛行物体が写り込んでいた一枚が、そのピンボケ写真になってしまっていたのでした…。トホホホのホ。
写真左側に見えてる光点が今回唯一撮影された謎の飛行物体です。こちらで撮影された約300枚の写真の中で、この一枚にだけ写っておりました。

同じくボケてしまった地上の灯火に比べるとかなり明るく、やや大きいのでそれなりの近距離にあったと思われます。撮影間隔は30秒ごとで前後の写真には写って無いので、最大60秒間ほど出現していた可能性があります。さらに一秒露光で全くブレて無いので、地雷映画男の動画のように一点に固定されて浮いていたと思われます。

ちなみに天候が出現条件にならないのはライブカメラの映像などから確認済みなので、曇天、雨天でも出現の可能性はありとは予め推測しておりました。とりあえず、今回の気象のおかげで、間違いなく星では無い、しかも雲よりはるかに低い高度に居る、というのは確認できました。



先の車のライトで一帯を照らし出した写真に重ねると、何もない空中に光点が浮かんでるのが判ると思います(固定撮影なのでそのまま重ねればいい。右側の灯りも完全に重なるのでこの位置で間違いない)。左側は湾内で、撮影時間の21時15分には干潮と満潮の中間の潮位であり、写真の位置の下辺りには既に海水が入っています。天候は曇天のち雨だったので天体の可能性もありませぬ。この4月26日の西表島の月の入りは0時12分ごろで3時間先ですから、この時間に四月の月がこの高度には無いでしょう。そもそも他の写真には一切登場しないのです。

といってもこの写真ではこれが何かは全く判りませぬ。そして実は筆者はこの数分前まで現地に居ながら、この先の船浦港に移動してしまったのです。船浦港からもこの位置は見えるのですが、出現時間はちょうど移動中であり、完全に見逃してしまいました。今回は天候と言い、初日の撮影失敗と言い、なんなのこの運の無さ、と言う他ありませぬ。

こんな感じで、一部の謎は解けたものの、どこか中途半端に終わってしまったのが今回と遠征となっております。代りにかなりの学びがあったので、次の機会があればもっと上手くやれると思います。次がいつになるのかは全く判りませんが…

今回のホシモドキの話はとりあえずここまで。いずれ今回の経験を活かして、もう一回くらいは現地に行きたいとは思っております…。 次はもっと上手くやれるはずです。多分。

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