さて、荒川に出た後は南下して、再び海を目指します。河口付近のこの辺りは川幅はベラボーに広く、並走する中川と合わせると水面だけで700mもの幅があります。よくまあ、昭和の初めに人力だけでこれだけの人工河川を造ったなと驚くほかありませぬ。



その先で東側を並行して流れいていた中川と合流するのですが、明確に水の色が違い、さらに両者の合流面の水面が泡立っているのが興味深かったです。水面下では凄まじい渦が生じてる?遥かに太い荒川の流れの方が押し込まれており、狭い水路の方がベルヌーイの定理で高速化してるのか(同じエネルギー量でも断面積が小さくなり押し込む力、動圧が上がっている?)。



その先にこの日何度か見た警戒船が。
水上で工事等が行われている時に、その側に配置する事が法的に義務づけられている船だそうで、この日、かなりの数を見ました。そんなもの知らなかった私はこれも新鮮な発見の一つです。この船から通過する船舶に対し進入許可や警告を出してきます。ちなみにこの船を運行するには船舶免許とは別に講習と試験を受ける必要があるそうな。



その先で西に曲がり、夢の島公園から砂町運河に抜けます。そこにあるのが新砂水門で、これまた治水用の水門の一つ。今回、その存在を初めて知り、かつこんな要塞のような水門が東京にある事に驚きました。



通過後、背後から見る。東京湾周辺の水門は上に引き上げる一枚板のものが一般的ですが、ここは左右に開く構造でした。なんでこんな面倒な構造に、と思って帰宅後に調べたら、この先にある夢の島アリーナに入る大型ヨットの帆柱が水門にぶつかるのを避けるためだそうな。そんな理由か…

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