さて、ではどんどん先に進むというか、下山をしてゆきましょう。
この辺りの遊歩道は恐らく明治期に崖を削って造られた観光用の道を再利用したものでしょう。そのため、山道としてはかなり歩きやすいです。



その先にあった堰。おそらくこれが鼓ヶ滝(つづみがたき)の取水場の跡だと思います。
これも明治期の建造物で、五本松堰堤より先に完成していました。ただし水害によって破壊された後、再建されず、現在はその機能を果たして無いはず。手前の1/4円柱部が取水装置で、上に鉄板でフタがされてるのが判るかと。



あれ、となると鼓ヶ滝がここ?どうも木の葉の向こうに見えてるのがそれらしいですが、よく判らず。
というかその前に夫婦滝があったはずですが、気が付かなかったぞ。
まあいずれにせよ、五本松堰堤が出来た後は水量が減って、江戸から明治期に風光明媚とされた情景は消えてしまってるわけですが。



でもって最後の滝、雌滝に向かう途中、この険しい谷間に人家らしきものが見えて来る。何だ、あれ。



でその先の階段を降りると橋のような構造物が川の上にあり。あ、これ前回の記事の最後の方で見た、謎の建造物じゃん。
種明かしをしてしまえば、ここが雌滝の展望台、いわゆる観瀑台なんですが、さっき見えた謎の人家がその対岸にあるのです。…なんで?

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