さて、いよいよ本格的に神戸編に入るわけですが、今回見てきた範囲を最初にざっと説明しちゃいましょう。

 

東から順に三宮、元町、神戸の三駅にまたがる地区が神戸の街の中心部で、商業施設などが集まる繁華街は三宮から元町の西側まで、JRの鉄道線路の南側に集中しています。神戸市役所などもここにあるので、まさに神戸の心臓部と思っていいでしょう。

ちなみに阪神と阪急の神戸駅は高速神戸という意味不明な駅名なのですがこれは神戸高速鉄道線という不思議な鉄道会社の線路を利用しているため。このあって無いような不思議な鉄道会社は私もイマイチ理解に苦しむ部分なので、興味のある人は自分で調べてください(手抜き)。

そして神戸も関西の大都市ですから、京都や大阪と同じく、アーケード街がその中心となっています。というか都心にアーケード街が無い東京がある意味、特殊なんですが。

とりあえず三宮から元町にかけ、いわゆる旧居留地の北側、神戸の心臓部を貫くのが三宮センター街で、そのすぐ南をもう一本、三宮本通商店街が並行して走っています。これが神戸の中心アーケード街だと思ってたんですが、実はその先に元町商店街という別のアーケード街が存在、南京町、いわゆる中華街の北を通ってJR神戸駅の直前まで続いてます。ちなみに長さだけならこっちの方が三宮のアーケード街より上だったりします。参考までに三宮センター街が全長約550m(ただし二本のアーケード街が並走する)、元町商店街はその倍、全長約1.2q、両者を合わせるとざっと2q近くに渡りひたすら続く長大なアーケード街となっています。

複雑さと総延長では心斎橋、戎橋、そして千日前と黒門市場が並ぶ大阪のミナミの一帯の方が上ですが、単純な直線距離でみれば日本最長ではないかと思います。当然、全部歩きましたよ、はい。



とにかくどこまでも続くのが神戸のアーケード街の特徴です。

ひょっとして気づかぬ間に悪い魔女に魔法を懸けられたのではないか、このまま一生、この無限アーケード街から出られないのではないか、と不安になるくらいの長大なものとなっています。誰か一人くらい、これちょっと長すぎない?とツッコむ人間は居なかったのか、というくらいのものでした、はい。

そして神戸のもう一つの特徴が、都心部のすぐ後ろまで山地が迫っていること。三宮の駅から1qも北上すればすでに山地であり、これだけ都心に山間部が密着してる100万都市は日本ではここだけでしょう。

その山並みが六甲山系で、都市部に近いものだから、やたらめったらロープウェイやケーブルカーが走っているのです。台北やソウルも都市部に山地があり、どちらにもロープウェイがありますがここまで乗り物天国では無いですから、世界的に見ても異常と言える充実ぶりでしょう。

それを目の前にして通り過ぎれるほど大人ではない筆者は、新神戸駅から布引ハーブ園を繋ぐ布引ロープウェイを利用し、六甲山系への侵入を目論む事になります。



三ノ宮駅から電車で5分、ロープウェイでさらに5分でこういった山の中に入ってしまいます。
今回の目的地は「新幹線の駅から歩いて行ける滝」として一部で有名な布引の滝、そして日本最古のダムの一つ、布引五本松堤でした。それにはロープウェイで終点まで行き、下山する形で回ってしまえば楽だし2時間もかからぬ、山頂のハーブ園など俺様の散策のための踏み台に過ぎぬわ、フフフフ、と思ってたんですが、このハーブ園が予想外に強敵で、想定以上の時間と出費(笑)を強いられる事になります。

という感じで、神戸編、行ってみましょうか。

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