小樽との遭遇



さて、では二日目の主要攻略目標、小樽市に向かいます。
札幌中心部の北西30qに位置する港湾都市で快速電車でなら最短32分ほどの距離です。札幌の衛星都市の一つと言っていいと思うのですが、微妙に人口減少が続く地区でもあります。とりあえず地図で見るとこんな位置関係ですね。



当然、初訪問なのですが、その美しさに驚くことになります。
大都市近郊の美しい港町、という点では神戸や横浜に似ており、港湾部のすぐ奥が丘陵地帯なのも同じです。ただし街の規模は遥かに小さく、こじんまりしてるのですが、見どころは多い土地でした。実際、今回は時間切れ引き分けの形で現地を離脱することになるのです。

本土からの入植では北海道でも最古の街の一つがこの小樽で、歴史ある港町、という点でも神戸や横浜に似ています。
その後、北海道産の石炭積み出し港、そしてニシン漁の本場として賑わったのですが、現在ではこれらは完全に衰退してしまいました。ただし小樽の人口の最盛期はそれより後で、両者の衰退は現在まで続く人口減に直結してません。何か別の理由があると見るべきでしょうね。

かつては北海道の経済の中心地の一つ、といっていい港湾都市だったのですが、近年は過疎化が進んでおり、最盛期の1960年代に比べると人口はほぼ半減、さらにここ10年でも10%減となり、2021年の段階では11万人ほどになってしまっています。この間、お隣の札幌の人口は増加し続けているので(1960年代に比べると実に三倍)、そちらに流出してしまったのかな、という印象は受けます。首都圏や関西圏なら十分、札幌への通勤圏内だと思うのですけども、いろいろ事情が異なるのでしょう。

その結果、微妙に寂れてしまっており、それがまた個人的にはいい感じだったのでした。地元の人にはそんな呑気な状況じゃないの、と怒られるかもしれませんが。

そしてここは日本最強にして謎だらけのスチームパンク建築、手宮海上桟橋があった土地であり、さらに言えば「動物のお医者さん」の仮設ヒロイン、菱沼さんの地元です。

では、さっそく本編に入りましょうか。

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