展示はこんな感じに船舶模型が中心で、歴史上有名、あるいは技術的に重要な転換点となった船の模型がズラリと並びます。
今は無き晴海の船の科学館、あるいはロンドンの科学博物館の船舶コーナーが似たような感じですが、模型の数が桁違いで、しかもどれもが驚くほど精密な模型ばかりなのです。入った瞬間、クラクラしましてよ。

これは見学に数時間コースだと悟ったのですが、ここは17時閉館で今は15時前。さあ、戦いの始まりだ。



全部紹介してたら、旅行記が永遠に終わらなくなる恐れがあるので、ここでは興味深かったものだけ、紹介して行きましょう。



15世紀半ばに始まる南欧の大航海時代の幕開けを告げた船、キャラック船(Carrack)の代表として展示されていたコロンブスのサンタマリア号。ただしこれもまとな資料は残って無いので、復元する人によって結構好き勝手な考証が入ってますから、まあ、雰囲気を楽しむという感じですね。

それでも全体が寸詰まりで丸っこい、漫画のデフォルメ帆船のようなキャラック船の特徴は捉えてると思います。



国家としてのアメリカの土台となった移民、法律と契約が大好きな清教徒を載せて1620年の年末にアメリカにたどり着いたメイフラワー号。

この船もまともな資料が無いので、皆さん好き勝手に解釈して再現してますから、雰囲気を楽しむものでしょう。余談ですが、この博物館の模型、一部に制作者の名前が入ってるのですが、ほとんどが日本人でした。こういった模型を造って販売してる方がいるのか、あるいは何かの縁で寄贈されたのかよく判りませんが(エバーグリーンの創設者、張さんは日本統治時代の人であり日本語に堪能だった。そして日本の商社丸紅が彼の会社の設立に関わっている)。



ちなみにメイフラワー号の下にはこんな展示が。現地の人と清教徒が笑って手をつないでますが、連中の入植はそんな生易しいものでは無かったと思いますよ…
 


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