さて、思わぬ寄り道となった中正紀念堂から当初の目的地へと向かいます。行き先は前回見た東門の裏のビル。
ちなみにこの辺り、元陸軍総司令部跡地横だからなのか、軍人さん関係の施設がいろいろありました。



ここですな。
台湾を代表する海運会社、エバーグリーン海運と、同じく航空会社、エバー航空の創業者である張栄発さんが創立した財団法人、張栄発基金会のビルです。

余談ですが、エバー航空、エバーグリーン海運の関連会社と言う事でエバー航空と書かれますが、実際のアルファベット表記はEva Airways、エヴァ、であり、Evergreenとは全く発音が異なりますから注意。
これは当初、エバーグリーン航空と言う名で設立しようと思ったらすでに同社名の航空会社があったため、中国語の発音でほとんど差が無いEvaにしたため。でもこれ、日本人と中国人以外には全く別物なわけで。

ついでに言うと、財団法人って存在はかなり日本の特殊事情がありまして、アメリカ、イギリス辺りには同じような組織は存在しません。が、ここは漢字で大きく財団法人と書かれてまして、ひょっとして日本式の法人組織なのかな、と思ったんですがメンドクサイのでこれ以上は深入りせず。

まあ、それは置いといて、ここにはエバーグリーン海運が運営する海事博物館があるのです。というかこのビルの2階から5階までのほとんどはその博物館で占められています。門の上にもその名がありますね。
ここが意外に穴場、と聞いてきたのですが、情報提供者は船に興味がない人物だったので、ついでに見て置けば?くらいの話だったんですが、いや、とんでもない、今は亡き東京 晴海の船の科学館に匹敵するような情報量がある展示でした。といった感じで、とりあえず見て行きますか。

 


入り口はこちら。オフィスビルみたいでちょっと戸惑いますが普通に入っちゃって大丈夫。



入り口を入るとこんな感じ、いきなりロビーに船が置かれてます。
で、この奥にエレベーターがあり、そこで確認すると5階が入り口となってる。とりあえず、そこまで行って見たんですが、入り口で入場券は持ってる?と聞かれる。え?入り口で買うんじゃないのアルカ、と尋ねると、いや一階の売店でしか売ってない、そこで購入してから再び来るがいい、と言われる。あれま、そうなの。



というわけで、玄関入ってすぐ右にあるミュージアムショップらしき店に行く。しかしこれ、どこにも入場券売り場の表記がないんですけど…
皆さん、迷わずここに入場券を買いにこれるのかね、と思わなく無くもなく。ちなみに券売所は無く、レジのお姉さんに「我買門票」といった事を伝える必要がありますが、英語も通じますから大丈夫。

ちなみに入場料は200元、約650円と台湾の物価を考えるとそこそこのもの。でもそれだけの価値はありました。
ちなみに海事博物館の売店ですが、エバー航空の旅客機模型も売ってます。


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