ではそんなスーパーカブ一家の一部をご紹介。ちなみにこのページで紹介する車両、私は一つも知りませんでした…。



カブ一家その一、1960年に発売されたスポーツ カブC110。ただしカブといってもフレームもほぼ新設計なのでスーパーカブとは基本的に別物。今見ても意外にカッコよく、ちょっと欲しい気もします。ただしこのフレーム構造、剛性低そうでちょっと怖いですが。

当時としては斬新だったポリエチレン製のフロントフェンダーを外し、エンジンもわずかにパワーアップしたスポーツモデル(4.5馬力→5馬力。圧縮比を上げトルクを上げたので最大回転数は変わらない)。ギアも4速となったようですが、これは後期型からの変更と言う話もあり。
最高速度も70q/hから85q/hに上がったとされるんですが、そもそも初代のスーパーカブで75q/hでるかなあ、という気がしますが、それなりに走って、それなりに人気だった、とされます。ただし数字的な情報が全く無いので、詳細は不明とします。



1962年に発売されたポートカブ C240。
当時でも十分廉価だったスーパーカブのさらなる廉価版として発売されたもの。エンジンのパワーダウン(2.3馬力)を始め、各部でコストを下げ、発売当時は4万3千円と5万5千円前後だったスーパーカブよりさらに安価なバイクとしてデビューしてます。
ただしエンジンのパワーダウン、さらには方向指示器どころかブレーキランプまで無い、という省設備ぶりなどから(当時の法規では問題なかった)あまり人気が出ず、わずか二年の生産で打ち切られたようです。



1963年発売のハンターカブC105H。
北米向けの輸出用らしいのですが、なぜかエンジン排気量は54tと中途半端なものになっています。
タイヤからすると今のオフローダー車、スポーツバイクに見えますが、実際は荒れ地を走る林業、農業、狩猟用の実用バイクとして発売されたようです。私は全く知らないし、情報も無いので、それ以上はよく判らず。



1972年発売の ニュースカブC90。
これは名前がそのまま排気量で、90CCの新聞配達用バイク。
キック始動ではない、当時としては珍しいセルスターター付きのモデルもあったそうな。ちなみに朝刊350部を配達可能、という事なんですが、それがどれくらいスゴイものなのか、私には全く見当がつきませぬ…


NEXT