■ヨミタンの港へ



さて、では嘉手納の道の駅を出て、次の目的地に…といってもとりあえずホテルに向かうだけですが、
それではツマラナイので、途中でちょっと寄り道を。
カーナビを見てたら、この西側に読谷漁港なる場所が。
あの長い海岸線の砂浜に漁港があるの、と驚いてちょっと行って見ることに。



…ホントに普通の漁港でした。
この後ろ側に漁協の建物があり、海人(うみんちゅ)食堂なるものが併設されてたんですが、
残念ながら、すでに営業終了済み。



ちなみに水は南国色で、千葉の九十九里浜あたりとは違うなあ、と思う。
演歌にはならないけど、山下達郎の歌に登場できそうな漁港でした。



そこの岸壁に登って南側を見る。
画面右手にうっすらと広がる陸地が那覇方面です。この辺りを中心に嘉手納のちょっと先辺りまでが
1945年4月1日に米軍が殺到した海岸となります。
21世紀の今は、そんな光景、想像もできぬ、という状況ですが。

ここで注目して欲しいのは海岸(左手)のはるか手前のこの辺りから、すでに波が立ち始めてる事。



これは遠浅のサンゴ礁海岸だからで、この一帯は浜辺から400m以上沖合まで、こういった浅瀬が続き、
ところどころに岩礁が顔を出しているのです。
つまり船で海岸線のすぐそばまで近づく事はできません。

これは上陸戦をやる時の最大の難関で、北のノルマンディやアフリカと違い、
太平洋での上陸戦では、アメリカ軍は常にこの岩礁の存在に悩まされ続けます。



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