■インドの基礎知識

さて、では旅行記恒例、基礎知識編から入って行きましょう。
まずはインドの地理的な環境から。



言うまでもなくユーラシア大陸の南に突き出す半島国家がインドですが、
実は内陸部、特に北西方向への広がりもかなりあります。

北東のバングラディシュ周辺の部分とあわせ、意外に広いんですよ、インド。
ただしそれでも総面積は約328万7000平方qですから、中国やアメリカに比べるとざっと1/3。
そこに今や12億、間もなく中国を追い抜こう、という人口が集まってるわけです。
ちなみにとなりのパキスタンは約2億、バングラディシュも1億6千万人と、
この一帯は異常とも言える人口密集地帯だったりもします。



まあ、それでも日本と比較するとこんな感じですから、ベラボーに広いのですけどね。
ちなみにこれだけの東西幅がありながら、標準時は一つで、国内に時差はありません。
この辺りは中国と同じ。というか、やはりアメリカがどう考えてもおかしいと思います(笑)。

ついでにインドの人口の多さをヒンズー思想からの避妊拒否で説明するのをたまに見ますが、
イスラム国家のパキスタンとバングラディシュも同じ問題を抱える以上、
宗教抜きでこの一帯の特徴なのだ、と考えるべきでしょう。なぜかは判りませぬが…

とりあえず北側にヒマラヤ山脈を持ち、南にはテーブルマウンテンで有名なデカン高原を持つ、
と言った辺りが地理的な特徴ですが、あまり知られてないものの、一部には砂漠地帯もあり、
今回訪問した首都デリーから西はパキスタンから中近東にまで続く大乾燥地帯になっています。
ちなみに砂漠というほどでは無いものの、内陸中心部は半乾燥地帯が広がり、
決して豊かな国土とは言えませぬ。

ついでに南の国という印象が強いですが、赤道は通って無く(スリランカの南を通過)、
緯度では意外に北の方になります。
今回の訪問地でもある首都デリーは
北緯28.5度前後ですから、日本だとせいぜい奄美大島のあたり、
つまり台湾や沖縄より北なのです。
ちなみにインド最北部、カシミール地方だと北緯34.6度くらいになるので、
瀬戸内海辺りとほとんど変わらない位置に達してしまいます。

実際、東京からの飛行機だと、デリー行きの便は南ではなく、
ひたすら西に飛ぶ、という感じになります。
この点、全く知らなかった筆者はといつまで経っても南下を始めない機内で
、JALは気でも狂ったか、驚愕してたんですが、単に本人が無知なだけでした…

ちなみに日本からの距離だと、東京〜デリーがほぼ6000q、
これは東京〜ハワイとほぼ等しいのですが、強烈なジェット気流を逆走することになるようで、
行きは10時間近くかかるフライトになってます。
それって太平洋超えてロサンジェルスまで飛べちゃう時間じゃんと思ったり…
ちなみに機内の表示では高度約1万メートルで時速750qくらいしか出てない事も多く、
ああ、オレは今P-51並みの速度で飛んでるんだと思いにけり。
(もっともこっちは巡航速度、あっちは瞬間最大速度だけど)
追い風となる帰りは最大速度で軽く1000q/hを超えて、7時間前後の飛行でしたから、
気流の影響がどれだけ大きいかよく判るかと。

ちなみに10時間飛んでも日本との時差はわずかに3時間半で、この点もちょっと意外でした。
という事は北部の中国国境を超えると、時計は一気に2時間半も進むことになります…



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