■城塞なんだけどね



その中庭に唐突においてあった巨大な石棺…と思ったら、
第四代皇帝ジャハーンギル(アクバルの息子)が使った風呂おけだそうな。

風呂おけってあんたこれ、人の身長よりデカいんですけど。
左に見えてるのは階段であれを使って入浴したようです。
これ、水入れるのも抜くのも一苦労だったでしょうに…
つーか、なんでこんな場所に?露天風呂だったの?

それでもお風呂に入るあたり、イスラムのペルシャ系の王様だなあ、と思ったりもする。
意外な感じがしますが、ローマ人の風呂好きはヨーロッパでは全く継承されず、
その影響を受けたイスラム圏で発展して行くことになりました。それがいわゆるハンマームです。
ただしインドでは公衆浴場文化は根付かなかったみたいなんですけどね、



そしてその下に、シマリス。
ああ、インドだ。



では、あの門からさらに奥の宮殿部に進みましょう。
しかし城内の門でこれだけ巨大なんですから、ムガール帝国の全盛期って相当なもんだったろうなあ、と思う。



宮殿部内部へ。
この辺りはちょっとした迷宮状態です。



そしてイスラム建築とは思えぬ装飾性。
これもアフガン系イスラム教の流れなのか、インドのヒンズー系文化の影響なのかよく判りませんが。
まあ、宮殿だから、というのもあるんでしょうか。


こうしてみると、タイ辺りも思った以上にインド文化の影響受けてるなあ、と思う。
あの国は王族は中国系ですが、やはり民衆レベルではインド系の影響が強いような。


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