■とにかくデカい



そこから正門の方を振り返る。
この芝生の庭もイギリス時代のものじゃないかなあ。



これが基壇部の上に向かう階段です。
ただの階段のトンネルでも中は大理石貼り。
ここまでくると、もう黙って謝るしか無いな、という感じです。



正面に出ました。

何この無意味にデカい正面玄関…
いやはや、発想のスケールで日本人には付いてゆけないモノがあります、はい。



でもってこの色付き装飾、当然ペンキなどではなく、正確に大理石をほり込んで、
そこに色付きの石を嵌め込んで造ったもの。

なにその手間暇…。
そんなのがそこら中にあるのがこのタージ・マハルなのです。

ちなみに中に入ると、オッサンが近づいて来て懐中電灯でこれを照らしてくれます。
すると水晶か何からしいこの色付きの石だけ光を通して、キレイなんですが、
当然、インドですから、その直後にチップを要求されまする(笑)。



内部は撮影禁止です。
中央部は二階建て吹き抜け構造で、中央に墓所らしい構造があるものになってました。
写真は見学コースを出て裏に出たところ。

目の前を流れるのはヤムナー川で、これはデリーから流れて来た下流となります。
この後で最後はガンジス川に合流、インド洋にそそぐわけです。

ムガール帝国が一時期、デリーとアーグラという180qも離れた町を共に首都の扱いと出来たのは
この川による船の交通の便があったからでしょう。
まあ、それでも不便ではあったと思いますが。

ついでによく見ると対岸にも塔が立ってたりしますが、あちらは庭園になってるようです。
本来はタージ・マハルを建築後、五代皇帝シャー・ジャハンの墓所をあちらに建てる予定で、
こちらは黒い建物になる予定だった、という話もあります。
が、五代皇帝シャー・ジャハンは病に倒れ、内乱状態の中で三男のアウラングゼーブが皇位を簒奪、
ジャー・ジャハンは後にアーグラ城に幽閉されてしまい、こちらは建設が始まる事はなかったのでした。



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