■礼拝の方向は精密だった



例の玉ねぎ屋根の下の礼拝用空間。
ここだけ大理石が敷いてありました。



一番奥には絨毯が敷かれており、信者の方が熱心にお祈りしてたんですが、
ご覧のようにGパンにシャツ、というスタイルの人も多く、
インドのムスリムの人ってこれもありなんでしょうかね。
手前の女性も顔を隠してませんし。

ちなみにイスラム教徒の正式な礼拝日は金曜日で、このマスジドの名、
ジャーマー マスジドは金曜日の礼拝所、といった意味のはず。
なんとも無個性な名称ですが、これもまたイスラムの特徴なのかもしれません。

ついでに一番奥の白いくぼみが礼拝するメッカの方向、キブラを示す壁です。
ここからだと南南西になるのですが、かなり正確にその方向を向いており、
1650年ごろのイスラム教徒の皆さんの地理知識すげえな、と思う。

ちなみに日本だと空海、弘法大師が密教の天文学の知識からこの手の工夫が得意でした。
気になる人は彼のゆかりの土地、高野山、善通寺、
そして中国の長安(現在の西安の近所)を地図上で結んでみましょう。
…ほらね。



そこの天井からはシャンデリアのようなものが。
屋外ですから単なる装飾品なのか、あるいは夜に点灯するのか、よく判りませぬが。



でっもって本堂(?)横の塔、ミナールに登れるという案内を発見。
チケットを買う必要があるらしいので探してみると、回廊の南側にそれらしきものが。
ちなみに神聖な場所のはずなんですが、写真の右端に見えるように寺院内部にバイクが停まってました。
…どうやって入って来たんだ?



ちなみにこちらは100ルピー、約160円。
MEENAR TICKET なる英語は初めて見たので、なんだこれ、と思ったんですが、
これミナールの入場券、という事らしいです。


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