■戦利品もあり

さて、ここからは屋外の第二展示、狭い方の展示を見て行きましょう。




第二次大戦時代の4発エンジン爆撃機、コンソリレーテッドB-24Jリベレーター。
この機体、柵の奥の方に展示されているため、全く近づけません。

この大型機もアメリカ製ですが、こちらは1948年の独立直後から運用しており、
どうもこれもイギリス空軍が置いてったものをそのまま利用した機体らしいです。

40機前後を保有し、最後は1968年ごろまで現役で飛んでおり、
これは世界で一番最後まで使われていたリベレーターでした。
(現地の解説によると正式な除籍は1971年らしい)
当然、この時期にはすでに歴史的な機体になっていたため、引退後は一部の機体が、
先に見たようにカナダなどの博物館に引き取られて行きました。
このため、私が確認できた範囲ではインドに残ってるのはこの一機のみのようです。

ちなみにH型とこのJ型は機首先端の大型銃座が特徴の一つですが、
なんか変だな、という感じになっております。
上半分の透明窓部分が無くなって不透明の屋根が付いちゃってるからなんですが、
どうもこの辺りは博物館に収容後、適当なパーツを付けてしまったものらしく、
こういった特殊な銃座でインド空軍が運用していたわけではないようです。




なんの解説も無しに展示されていたレーダー装置。
ソ連製地対空ミサイルの誘導装置の一部じゃないかと思いますが、詳細は不明です。



ブリティッシュエレクトリック キャンベラ。型番は確認できず。
1954年から2007年運用されたイギリス製のジェット爆撃機で、
インドでは爆撃機型を偵察機としても使用した、とされますが詳細は不明。
これもパキスタンとの紛争に何度も投入されており、実戦豊富な機体となっております。

ちなみに本来はB-24の後継機だったのですが、
これも14年近く、両者が併用されていた事になります。



これまた世界中の博物館で見れるヘリコプター、シコルスキーのS-55。

カバみたいな外観は第二次大戦期の空冷星型エンジンを機首部に積んだ結果で、
このためコクピットはほとんど二階座席状態になってしまってます。
エンジン直後に乗員の部屋があるんですが、これ熱と騒音、凄まじかったんじゃないでしょうか…。





こちらは初めて見たソ連製のヘリコプターミル Mi-4。
一瞬これもS-55じゃないの、と思ったんですが、どうも朝鮮戦争でS-55を見た(鹵獲した?)
ソ連がそれを参考に造ったヘリコプターのようです。
当然、これも機首部に星型空冷エンジンを積んでいます。



NEXT