■シカゴ川を越えて



というわけで、やって来ましたミシガン通り橋のたもと。
こっから向こうがアメリカでも有数の繁華街、マグニファイセントマイルとなります。



欄干の付け根部部の銘板によると1928年の数字がありますが、
実際に橋が完成したのは1920年です。
どうもこの彫像が飾られたのが1928年らしいですね。

ちなみに四か所の欄干の付け根、それぞれに別のテーマの彫像が置かれてるんですが、
ここのは1812年に、シカゴ付近でアメリカ軍とネイティブアメリカン(インディアン)との間で争われた、
ディアボーンの戦いをテーマにしたもの。
微妙にインディアンどもを、正義のアメリカ軍がぶちのめしてやる、的な内容で、
今なら危なくてできないテーマのような気がします、はい。

ついでに、この橋の名前、地図などの表記だとMichigan Avenue Bridge、ミシガン通り橋なんですが、
正式名称はDuSable Bridge デュサブル橋というらしいです。
シカゴを開拓した人の名前らしいですが、そんな呼び方してるの、一度も見なかったので、
Michigan Avenue Bridge でいいんじゃないでしょうか。

ちなみに対岸の左手に見えてる巨大な国旗の掛かってるビルには
シカゴ川博物館なるものがあって興味があったのですが、閉館済みでした…。



橋の下のシカゴ川は意外に水がきれいで、さすが、という感じ。
東京の川も21世紀に入ってからはずいぶんキレイになりましたけどね。
まあ、水がキレイになった、という点で驚異的な変化があったのは、
中国返還後の香港のヴィクトリアハーバーですが。

…あのカワイイボート、ちょっと乗ってみたいなあ。

ちなみに橋は二階建てで、下の方にも歩道があります。
ついでロンドンのタワーブリッジと同じく上に開く形の可動橋で、これもまだ動力部は生きてます。
ただし現在はミシガン湖の船が越冬のためにシカゴ川に入る時と、暖かくなってから出て行く時、
すなわち春と秋に開くだけとなってるようで、夏の観光シーズンには全く動きませぬ。

橋の上の旗は、真ん中の二つはおなじみアメリカの国旗、その左右の白っぽいのは
財政破綻中の(涙)イリノイ州の旗、一番両脇のイスラエルの国旗みたいなのがシカゴ市の旗。
…こういった地方旗をずらりと並べるの、ロンドンではよく見ましたが、
アメリカでは初めて見ました。
なんか、独立傾向が強いんでしょうか、シカゴ。



ちょっとカッコよかった大型船。
どういった構造なんだと思うもよく判らず。
水面下は双胴船のような気がしますが…。

夜間運行もあったので、後で乗ろうかなあ、と思ったんですが、
さすがにこの日は体力がなく、断念する。



その先にあった、妙にリアルなんだけど、よく判らん巨大なカラー彫像。
右はやけに背が高いので、リンカーン?


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